弱虫ペダル〜全力疾走〜1st stage

3話 気になる１年 ページ4

〜no side〜

箱根学園、自転車競技部部室にて。

「うわ、何だ？この膨大な入部届け。」

「あれっスよね？イケメンにつられて働く気ないくせにマネージャーとか希望する女子の群れ。」

「言葉をオブラートに包め、馬鹿。」

「でも、主将だってちょっとは思ってんじゃないんスか？それに、主将として中途半端な覚悟のやつを入れるってどうなんスか？」

主将と呼ばれた彼は門間 晃(もんま あきら)。

「晃はお前と違って大人なんだよ。」

「うわ、副主将が冷徹っス。」

副主将と呼ばれた彼は日向 敏樹(ひゅうが としき)。

そして、その二人と話してるのが２年でIHメンバー入りの可能性がでかいと噂される実力者、大野 奏(おおの かなで)。

晃「、、、ま、意気込みでも聞いてみるさ。」

奏「無駄だと思うっスけど？」

晃「まあ、そう言うな。そんなことより、気になる１年を見つけた。」

敏樹「めっずらしー！どんな奴ー？」

晃「今日ロードで登校してきていた。」

敏樹「ふーん？それはさぞかし有望な選手なんだろうな。」

晃「いや、女子だ。」

敏樹「は？」

奏「え？」

少しの沈黙が場を支配した。

そして数秒後。

「「女子ぃ！！？」」

そんな驚愕の声が辺りに響いた。

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