45話 親友 ページ46
〜遥side〜
遥「A！！」
A「ハル兄、、、？」
雨でビチョビチョに濡れた二人が帰ってきた。
そして、荒北の腕の中にはジャージを被せられたAがいた。
荒北が手を離してジャージを取ると、Aは俺に突っ込んできた。
遥「うっ！ちょ、A、、、俺、吐きそうだから、、、加減して、、、。」
A「っ、、、ごめんっ。」
そう言いながら俺にしがみつく力を緩めないA。
その手は寒さのせいか、はたまた恐怖のせいか、もしくは両方か、わからないが小刻みに震えていた。
チャリ部の連中がタオルやら着替えやらを貸してくれたからひとまず濡れた奴全員着替えた。
そして、更衣室を少し借りて話をすることにした。
チャリ部の１年ズとAの友達の花坂、俺、Aのメンバーだ。
Aが戻ってくる前に、花坂にも俺たちの事は話しておいた。
遥「、、、何があったか話せるか？」
そう聞くと、Aは小さく頷いてポツリポツリと話し出した。
美桜「やっぱりあれ、、、。」
遥「、、、なるほどな。となると、今まではお前が裏で守ってくれてたんだな？花坂。」
その言葉に俺以外の全員が目を見開いた。
美桜「なに、、、言って、、、。」
遥「、、、さっき、ワイシャツが濡れて透けてたから言ってやろうと思ったんどけど、そこでお前の体中についてる痣に気づいた。」
すると、花坂は恐らく反射的に自分を抱きしめた。
A「美桜、、、？」
美桜「っ、、、違いますよっ。た、たまたま転んだんです。」
遥「なわけねーだろ、アホ。、、、ありがとな。でも、それじゃあダメなんだよ。それじゃあ、いつまでたっても解決しねぇ。」
A「美桜、、、本当なの、、、？」
美桜「っ、、、本当、だよ。」
A「なんっ、で、、、！何でそんなことしたの！！？」
美桜「、、、。」
A「美桜！！」
美桜「、、、あんた、昔の私とだぶるの、、、。好きなことに真っ直ぐ取り組めるあんたが、、、少し羨ましかった。
そして、女子たちがあんたの悪口を言ってるのを聞いて、耐えられなかった。
結果として、私はあんたの代わりとしてイジメを受けることを受け入れた。」
A「そんなの無視しておけば、、、「できるわけないでしょ！？」え、、、？」
美桜「あんたは私の親友なの！親友の悪口聞いて、無視なんか出来る訳ないじゃん！！」
親友、か。
よかったな、A。
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ナッツ(プロフ) - 翼音さん» コメントありがとうございます！！勘違いでしたか！それでもご指摘しようとして下さる気持ち、とても嬉しいです(´ｰ｀) (2015年8月31日 1時) (
レス) id: df6a1864ee (このIDを非表示/違反報告)
翼音 - すいません。↓の勘違いでした (2015年8月30日 23時) (レス) id: 04031d884e (このIDを非表示/違反報告)
翼音 - 7話の名前のとこなんかおかしいような気がするんですけど… (2015年8月30日 23時) (レス) id: 04031d884e (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ(プロフ) - ラムさん» ありがとうございます！！荒北先輩のいろんなところを書いていくつもりなのでよろしくお願いします！更新頑張ります(｀・ω・´)ゞビシッ!! (2014年12月7日 22時) (レス) id: a5a9d60e83 (このIDを非表示/違反報告)
ラム(プロフ) - 荒北先輩に優しい場面が。更新大変だと思いますががんばってください。 (2014年12月7日 22時) (レス) id: 74c3915e15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナッツ | 作成日時：2014年12月3日 23時
