酔いから醒めさせて【黒尾鉄朗】

02. ページ2

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“ 乾杯 〜 ！ ”




「 ぷはーっ やっぱ仕事終わりのビールは上手いな！ 」




「 木兎さん、飲み過ぎです。」




「 俺まだ１杯目なんだけど！」




「 いつも飲み過ぎて誰が家まで送ってると思ってるんですか 」




「 すまんな！」




『 ふふっ 私は全然大丈夫です！』




「 Aも結構飲むから結局俺が送り届けてるんだけどね 」




『 …木兎先輩！今日も飲みましょう！』




「 おうよ！どっちが最後まで飲めるか勝負な！！」




『 今日も木兎先輩に負けませんよ〜 』




「 今日こそAに勝ってやるからな！」




「 はぁ 」






____３時間後





「 あかーし！俺はな！あの時に負けてなかったら全国いち…に… 」




『 けいじ 〜！私まだ飲みた…ぃ〜 』




「 ほらやっぱりこんなに潰れるじゃないですか 」




「 まだ潰れてなんかない！Aもっと飲むぞ！ 」




『 もちろんです！ 』




「 はぁ .. いい加減にしてください、もう帰りますよ 」




「 まだいいじゃん〜！明日休みだぞ！！」




『 そーだそーだ！』




「 この酔っ払いが…お会計してきますからね 」




「 ちぇっ 」




「 木兎さん、拗ねてもダメですからね 」




お会計が終わって戻ってきた京治に手を伸ばす。




『 京治、おんぶして っ 』




「 本当は酔い覚めてるんでしょ 」




そう言いながらも、手を引っ張って背中に乗せてくれる。
小さい頃から乗せてくれる背中はやっぱり心地良い。




「 おい！それはずりーぞ！ 」




「 木兎さんは自分で歩けるじゃないですか 」




『 京治の背中は幼馴染の特権なんで！ 』








“ ちがう！俺もAおんぶしたい！ ”







《 え .. ？ 》
２人の驚いた声が重なった。






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