私の平凡は…どこに…。

非日常8 ページ10

『ただいまぁ…(ボソッ』




誰もいない大きな豪邸にたった一人。


誰もいなくて静まり返っている廊下に、俺の声が響く。



弁当を鞄の中から取り出してシンクに置いて、階段を上り、部屋に直行。




ボフッ…




ブー、ブーッ…




『……』



ブー、ブーッ…



『……』



ブー、ブーッ…



『……』



ブー…




あ。切れた。




ブー、ブーッ…ブー、ブーッ…




『あぁ！ウゼェ！』



ピッ…



『何の用だよ！ルッセーなっ！！』


？『お前が何処の学校なのか教えてくれねーからだろ！？』


『何で教えなきゃなんねーんだよっ！』


？『俺が知りたいからだ！』


『んなこと知るか。

　切ってもいいか？晩飯の準備してぇんだよ』



？『それくらい使用人に『俺一人暮らしだから』…！？そうなのか！？』


『あぁ。だから家に行っても俺はいねぇかんな』


？『住所教えろ』


『やだ。じゃ((ピッ』





晩飯の準備しなきゃ。




ブー、ブーッ…



『……』



ブー、ブーッ…



『……』



ブー、ブーッ…



『！？誰だよ…これ…』



ディスプレイには俺の知らない番号。


一回出て、拒否るか。



『もしもし？』


？『もしもし？Aちゃん？』

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