九粒. ページ10
人ごみに消えていった私から視線を外したサトツさんは、
再び霧の深い道を歩き出した。
『はぁッ・・・また走るのか。』
腹の底から出た溜息を聞いたゴンは微笑んで「Aは走ってないんだけどね」とか言ってきた。
うぅ。面目ねぇ・・・。
流石にまた担いでもらうのは恥ずかしいし、申し訳ないのでゴンたちに先に走ってもらうことにし
私は自分のペースで走ることにした。
『ふぅ、さすがゴンたち。霧もあるからかもう見えないや・・・』
そういえば、ゴンたちの後を追いかえる感じで走っていくさっきの白い髪の男の子がいた気がする・・・。
気のせいかな、霧も深いし・・・。
いつも音楽を聴く癖で持っていた音楽プレイヤーを取り出し、イヤホンをつけると
常人には理解できないであろう大音量で音楽を再生した。
このほうが世間からの声を遮断できるからという理由で始めたが、
最初こそ鼓膜敗れるんじゃないかって思ったけど、オーラを出す練習の際の
周波数をリズムと合わせると何とも簡単に調整できるから今では便利だ。
『〜♪』
私が聞くのは決まって洋楽ばかり。
英語力はあまり自信がない私にとって何を言っているのか歌詞にどんな意味があるのか
なんてものは到底わかるものでないけど、一言でいえば雰囲気が好きなのだ。
そんなことを考えないまま走り続けていると、後ろから男の人の叫び声が数回聞こえた。
しかも、心なしか叫び声はすべてトーンがバラバラで、声を上げているのが不特定多数で
あることが分かった。
何かに襲われている・・・？
そう一瞬で考えると、予備動作無しにしゃがみ込むと、今までのスピードや重力があり
前のめりになる。
なので左足をしゃがんだまま一歩踏み切り、右足を左足の前に伸ばすと、一気に右方向へ
半回転した。(つまり回し蹴りって考えると良いです！)
『誰だろ・・・？』
首をかしげてぐッ、と立ち上がるとわざとらしく左手を目の上に持ってきて遠くを見る体制になる。
しかし、優れた視力もないので目を凝らすだけ何も見えない。
兎に角、脇の草むらに避けて気配を消すように息をひそめる。
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ノワ(プロフ) - スイケイさん» わー!ありがとうございます!!素で間違えました ;;ご指摘ありがとうございます!直しておきますね! (2017年10月9日 7時) (
レス) id: 0ce34521f5 (このIDを非表示/違反報告)
スイケイ(プロフ) - コメント失礼します。六粒.のクラピカの一人称ですが、「俺」じゃなくて「私」じゃないんですか？わざとやっているのならすみません。 (2017年10月8日 19時) (レス) id: 178f08038f (このIDを非表示/違反報告)
ノワ(プロフ) - フェイタン天使さん» きゃーあざっす!!先は内緒ですが、旅団とは結構深く関わるつもりです…! (2017年10月3日 8時) (レス) id: 0ce34521f5 (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - すごく続きが気になります。宝石とか幻影旅団の皆様に狙われそうですな(ニヤニヤ)← 更新待ってます( ・ω・)ゞ (2017年10月1日 23時) (レス) id: 0471dee109 (このIDを非表示/違反報告)
鳴けない豹(プロフ) - Tak37motoさん» どうもありがとうございます、とってもうれしいです( *´艸｀) (2017年9月30日 6時) (レス) id: a29b99adcf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノワ | 作成日時：2017年9月25日 9時
