四粒. ページ5
少しだけ落ち着くと、トンパさんという人に知り合った。
トンパ「君、新顔だね!これ、出会えた記念にあげるよ。」
そう渡されたのは、パックのジュース。
私は断ろうと思ったが、相手の気持ちを踏みにじる訳にも行かず、受け取って飲もうとしたとき「それ俺にちょうだいよ。」とゴンでもレオリオでもクラピカでもない人に声をかけられた。
『....え?....あ!』
反応する間もなく、いつも間にか握っていたジュースが無くなってしまっていた。
視界の隅で私と同じ白い髪が揺れた。
驚いて見ると、そこには私とゴンと同じ年だろうか...男の子がスケボーを持ってこちらを見ていた。
猫目の、まるで人の心を見透かすような目に、思わずドキッとした。
その男の子は片手に、ジュースを持っていて、直ぐに飲み干してしまった。
唖然としていると、トンパさんが「仕方ない、もうひとつあげるよ.」と言われ、有り難う御座います。
と、受け取ろうとすると、左側にいた少年が急に吐いた。
??「なんだよこれェ...!!下剤はいってんじゃねーか!」
ゴン「え、下剤!?」
レオリオ「....マジだ、なんか匂うな。」
クラピカ「いったいどういうことなんだ...?」
『はひッ....げ、下剤入ってるんですか....;;;?』
入れた張本人に「下剤入れたんですか」と聞く私もバカだと思うけど、聞かざるを得なかった。
周りからの視線はよりもっと集まった。
トンパさんは答えも出さずに青い顔で逃げていく。
『....;;;』
私は取り敢えず、吐いた少年にハンカチを手渡した。
少年は、「どうも」とハンカチを受けとるとそのまま拭かずポケットに入れてしまった。
スケボーに乗って人混みのなかに消えていく。
あれ...もしかして下剤が入っているのを知っていて、私を助けてくれたのかな....?
わざわざ吐いてまで....。
次会えたら御礼をしよう、とゴンたちに心配されながら心に誓った。
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ノワ(プロフ) - スイケイさん» わー!ありがとうございます!!素で間違えました ;;ご指摘ありがとうございます!直しておきますね! (2017年10月9日 7時) (レス) id: 0ce34521f5 (このIDを非表示/違反報告)
スイケイ(プロフ) - コメント失礼します。六粒.のクラピカの一人称ですが、「俺」じゃなくて「私」じゃないんですか?わざとやっているのならすみません。 (2017年10月8日 19時) (レス) id: 178f08038f (このIDを非表示/違反報告)
ノワ(プロフ) - フェイタン天使さん» きゃーあざっす!!先は内緒ですが、旅団とは結構深く関わるつもりです…! (2017年10月3日 8時) (レス) id: 0ce34521f5 (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - すごく続きが気になります。宝石とか幻影旅団の皆様に狙われそうですな(ニヤニヤ)← 更新待ってます( ・ω・)ゞ (2017年10月1日 23時) (レス) id: 0471dee109 (このIDを非表示/違反報告)
鳴けない豹(プロフ) - Tak37motoさん» どうもありがとうございます、とってもうれしいです( *´艸`) (2017年9月30日 6時) (レス) id: a29b99adcf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノワ | 作成日時:2017年9月25日 9時