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夕暮れ、泉の上の華 3 ページ5

〜日向side〜



あばばばばばッ、え!?ど…どうしたらいいんだこれ…!


いや、落ち着け日向隊員。これは獄卒として落ち着いて対処すべき問題だ;;;;




いつも腰にタオルを巻いて風呂に入ってはいけないけど


今回は仕方ない、とタオルを付けてザバァッ…とお湯を切って女の子に近づく。




女の子は意識を失っているようで、長い白髪や体を濡らしながら浅瀬の方にいた。





日向「え……可愛い…/////」


資料か何かで見たことがある。



現世には、遺伝子の狂いによって色素が抜ける………[アルビノ]




恐る恐る近づいて、抱き上げた。


こくん…と俺の方に頭が来る。





とてつもなく軽い、しかも俺が立ってもその女の子の髪はまだまだお湯に浸かっている。


取り合えず脱衣所まで連れていきベンチにタオルを敷いて寝かせた。





日向「あれ……このワンピース…濡れてない。」







髪の毛こそ濡れているものの、服は濡れたり透けたりもしておらず安心と言うか…ちょっと残念というか…。


にしても魅入ってしまうような美しさだ…。





こんな子滅多にいないだろう。





取り合えず制服を気直して、どうすべきか女の子の近くに腰を下ろした。



すると直ぐにたくさんの足音がして、脱衣所の扉が開け放たれた。



影山「どうした日向!!!」


山口「妖かしでも出たの…!!?」



菅原「怪我はない…!?」



どうやら、俺の叫び声を聞いて駆けつけてきてくれたらしい。





確かに俺、武器の双剣持ってないし…丸腰だ。





日向「あっ、あの実は…!いま風呂入ろうとしたら、女の子が浮いてて…!気を失ってるみたいなんですけど…。


と、取り合えず風呂から上げて様子見てました…;;」





澤村「そうか…ならいいんだが、女の子……って…。




お前ら離れろ!!!普通の女じゃない、第一級犯罪の風晴 Aだ!!」




日向「だだだだ、第一級!!!?;;;」








ザワッ、と回りが騒がしくなった。



俺もパニックだし、取り合えず距離をおいた。





大地さんとスガさんは、いぶかしげに近づいて女の子の顔を確認すると、顔を合わせて頷いた。


第一級犯罪というのは、大分警戒され、獄都か現世に影響を与える可能性のある者を指す。




こ、こんな女の子が…。



澤村「有り得ない…しっかり送還したんだけどな…;;


どうしてこんなところに?現世ならわかるが獄都に入り込むなんて事、できるはずがない…。」


菅原「ノワって…あ、地獄にいなかった子だ…!」

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作者名:ノワ x他1人 | 作成日時:2017年11月12日 7時

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