僕の彼女はみんなに愛されすぎてる｡2【月島蛍】

LOVE...71 ページ31

A side





｢じゃ、みんな頑張ってね！｣


西｢A…さっきのアレ…やってくれ｣


｢ん？さっきのアレ？｣








すると、西谷先輩が手を出してきた。


もしかして…手握ってパワー送るやつ？





そう思い、西谷先輩の手を握って

全力でパワーを送った。








｢西谷先輩頑張れ〜〜！！｣


西｢ありがとな！｣


田｢なんだよそれ！
A！俺にも！｣


日｢俺も俺もー！｣


｢じゃあみんなにやりますね♪｣








そう言って、選手全員にパワーを送った。



でも蛍くんだけは特別に…

抱きしめてパワーを送る！








月｢？！｣


｢蛍くんが頑張れますよ〜〜に！｣


月｢…ありがと。A｣


｢うん！｣








蛍くんは優しく微笑んで、私の頭を撫でた。








全｢｢(…バカップルめ。)｣｣











そして、2セット目。

接戦のまま、烏野のマッチポイントになった。





日向くんが後衛に下がって、

旭さんが前衛になった。





旭さんが打ったボールがブロックに弾かれて、

それを西谷先輩が飛び込んで拾った。





それを影山くんがトスを上げ、そのまま

青根と旭さんの押し合いになった。





手から離れたボールは烏野のコートに

落ちていく。


『間に合わない、落ちる』


そう誰もが思った瞬間…

西谷先輩が足でボールを拾った。




これには会場も湧き上がる。








そして、影山くんがトスを上げ、

旭さんが全力で打ったボールは

ブロックに当たり、ネットを少し転がり…


伊達工のコートに落ちた。








試合終了の笛が鳴る。








｢勝った…｣








あの伊達工業に…勝ったんだ。











旭さんは、

｢俺はエースだけど、お前らはヒーローだな｣

と言った。




素晴らしい名言…頂きました！！











｢え？もう今日は試合ないの？｣


月｢明日、青城とだよ。｣


｢じゃあもう帰るんだー…｣


｢｢キャーーーーーー♡｣｣


｢？！｣








いきなり女子たちの悲鳴(?)が聞こえたから

驚いた。


その中に｢及川さーん♡｣と言う声が

混じっていて、納得した。





私と目が合うと徹さんは、ウインクをして

｢みてて｣と口を動かした。





それを見て田中先輩と西谷先輩が

私の前に来て徹さんを威嚇する。





いや、試合中ですからね？

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