『好き』ってなんだ。【名前変換オリジナル】

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「あとさー、一個良い？」


急に立ち上がって私に近づいてくる陸斗君。





「お前ってさ、


俺のこと、陸斗君とか呼ぶつもりだろ？」




急に顔をグイッと近づける陸斗君。


憧れの芸能人の顔だから、ちょっとドキリとする。




「ま、まあ。そのつもり」


「じゃ、陸斗君は禁止な。




俺のことはお兄ちゃんって呼べ。


あ、陸斗様でも良いけど」


「はあっ！？



お兄ちゃんで良いよ、別に！」


「よろしい」



なんで、意外に悪魔なんだよお……。聞いてないってば。







「じゃ、それだけ。




今、2時だし……家で引越の準備とかあるから、そろそろ帰るわ」



「あ、はい」




私の部屋を勝手に出ていこうとする、陸斗君。






ドアを開けて、一度振り返っていった。





「俺、半年くらいは登下校お前とするつもりだから」






ダメだ、


あの大ファンである真鍋篤友様ソックリの顔が隣で歩いているのを想像するだけで、

心臓がもたねえ。

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