【ハイキュー】仮面をつけた天才 (ページ8)

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8　夜久side ページ8

久しぶりにいきつけ…主に黒尾のだが、キャバクラに行こうと言い出したのは黒尾だった。

黒尾に連れられて幹部全員でそこに行くと、思わず凝視する程綺麗な初めて見る女の人がいた。

興味を持ってその人に話しかけると、やはり新人だと言う。

「ユキと申します」

そう言って微笑んだ彼女の笑みはなんだか貼り付けたような笑みで疑問に思ったが、まぁここもキャバクラだし、と納得した。

突然鳴り響いた銃声。

あいつらは確か前潰した組の奴らだろうか。

しかも人質をとっていてこれではこちらも身動きが取れない。

とりあえず、とユキちゃんを隠そうと下がらせたが逆にそれが目立ってしまった。

ボスに呼ばれた彼女を見て、俺が動かなければ、という後悔が込み上げる。

「大丈夫です」

すれ違いざま彼女がこう言ったから驚いた。

…殺気、か？

研磨も気づいたのか鋭い目で彼女を見ていた。

あっという間に4人が倒れ、彼女は人質を助けようとして怪我を負った。

「後3人」

そう呟く彼女は何者なのだろうか。

先程の殺気、あの身のこなし、怪我をしてもなお健在のあの落ち着き

ただのホール要員でないことはわかる。

その時黒尾が彼女の襟を引っ張って俺の方に寄越した。

慌てて抱きとめるとふわりと香った甘い匂いに心臓が高鳴った。

…なんだ、コレ。