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襟首を引っ張られ、気がつくと誰かの腕の中にいた。


斜め上を見ると夜久様の顔がすぐ近くにあった。


「夜久、その子の手当て頼むわ」


「おう」


私の襟首を引っ張ったのはおそらく音駒のボスだろう。


怪我をしていない方の腕を引っ張られ、少し離れたテーブルにまで連れてこられた。


有無を言わせず腕をめくられ、手当てをされた。


「大丈夫か?」


包帯を巻きながらそう尋ねられ、大丈夫です、と小さく答えた。


「ありがとうございました」


手当てが終わり頭を下げると、こっちこそごめんな、と謝られた。


「お、大丈夫かー」


音駒のボスやリエーフ様、他の面々がやってきた。


なんだ、もう終わっちゃったのか。


もうひと勝負くらいしたかったのに。


「お前名前は?」


音駒のボスに聞かれた。


「ユキ、と申します」


「あー、源氏名じゃなくて本名の方」


…嫌な予感がする。


「本名はお教え出来ない決まりとなっていますので。

手当てありがとうございました。失礼します」


逃げるが勝ちだと、頭を下げ踵を返すと腕を掴まれた。


「お前俺たちの仲間になんねえ?」


嫌な予感的中。

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ミックスジュース - めちゃめちゃいい作品を有り難う御座います!これからも楽しみにしてます! (2020年11月7日 21時) (レス) id: f935ff1209 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朝夜花 | 作成日時:2020年10月31日 18時

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