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京治との出会いはいつだっただろうか。


明確な年は覚えていないが、幼かったことだけはわかる。


気づいた時にはもう横にいた。


赤葦京治。


元、九条京治。


九条組、ボスの1人息子。


鳳月組と九条組は友好な関係にあった。


父同士の仲が良く、それに伴って家族絡みの付き合いをしていた。


今思い返すと、私と京治は恐らく婚約関係にあったと思う。


姉でなく私なのは、年が近いこととそれが決まった頃の私は両親にとって優秀な子、だったから。


…いや、婚約解消しなかったのは姉より優秀、と少なくとも九条家の人たちには思われていたからだろうか。


実際私が九条家の人に会ったのは6歳の時が最後で、その頃はまだ自分を作っていなかった。


そして私は少なからず京治に好意を抱いていたと思う。


それが恋愛感情か、といわれると答えはNOだけども。


親に殴られた私を手当てしてくれるのはいつも京治だった。


出来損ないとなった私に変わりなく接してくれたのも、京治だ。


今思うと手を抜いていることに気づいていたのかもしれない。


…彼は鋭いから。


何があってもそばにいてくれたのは彼だ。


そんな日々が覆されたのは18の時、約1年前。


彼は家から逃げ出した。


いつかの私と同じように、他の組が攻めてきたところに便乗して、家から飛び出した。


それから彼は私の前から姿を消した。


だから赤葦京治と名乗って梟谷組にいると知ったのも。


生きていると知ったのも。


勿論会うのも。


あのパーティーが初めてだったから驚いた。


…まぁ絶対にどこかで生きているとは思っていたけど。


彼は簡単に死なない。


頭のキレる私の自慢の幼馴染だから。

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ミックスジュース - めちゃめちゃいい作品を有り難う御座います!これからも楽しみにしてます! (2020年11月7日 21時) (レス) id: f935ff1209 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朝夜花 | 作成日時:2020年10月31日 18時

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