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パァン
銃声が響いた。
それと同時にじわじわと左肩に痛みが走る。
撃たれた。
「A…！」
「チッ…」
生き残りがいたか。
肩に負担のかかる銃は使えない。
なら…！
そいつのもとに走って首に蹴りを入れた。
倒れたところをナイフで切る。
どさり、と倒れ込む音を背中で聞いて白布の方をチラリと見た。
驚きで固まっている彼の顔色は心なしか青白い。
人を目の前で2人も殺されたんだ。
一般人の彼からしたらその反応が普通だろう。
むしろよく耐えている方だ。
普通は吐く程のものだから、ね。
…そろそろ行かなきゃ。
「ありがとう。…ごめんね」
もう一度だけそう呟いて今度こそ走り出した。
左肩が熱い。
心なしか息が苦しい。
でもそれは怪我だけのせいではないだろう。
彼の反応を見て…胸が締め付けられた。
私は何を期待したのだろう。
これが普通の反応なのに。
でも…思ってしまったんだ。
もしかしたら、と。
期待は身を滅ぼす。
いらぬ期待はするな。
ずっとそう思ってきたのに…あまりにも温かい彼らと過ごして…少しだけ期待してしまった。
鳳月の娘を受け入れてくれた彼らを見て、もしかしたら白布もマフィアの私を受け入れてくれるのではないか、と。
頬に温かいものが伝う。
この涙は何なのか。
受け入れてもらえなかった苦しみなのか。
また私のせいで人生を狂わせてしまったことに対する悔しさなのか。
恐らくどちらも正解だ。
私は＿＿
「A！」
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ミックスジュース - めちゃめちゃいい作品を有り難う御座います！これからも楽しみにしてます！ (2020年11月7日 21時) (
レス) id: f935ff1209 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朝夜花 | 作成日時：2020年10月31日 18時
