【ハイキュー】仮面をつけた天才 (ページ32)

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「A、大丈夫だったか…？あいつとの話」

白布を残して夜久さんの元に戻るとそう聞かれた。

「すみません、お待たせして。中学の同級生でいろいろ聞かれましたけど適当に誤魔化しておきました」

白布は大丈夫だろうか。

数年前死んだと思っていた部活仲間が生きていた。

いくら彼でも恐らく相当驚いているだろう。

「警察とかに言われたら困るだろ？平気か？」

「…多分彼は言いませんよ」

心配する夜久さんにそう答えた。

白布は言わない。

何でかは分からないけどそう思った。

アジトに戻り夕飯を食べた後、しばらくして研磨に呼ばれた。

そこには黒尾さんと夜久さんもいた。

「…依頼用のパソコンにメールが来てた」

「依頼？」

「いや…宣戦布告」

宣戦布告…？

「差出人は秋山組…Aが来る前に揉めたところ。…で、内容は…」

そう言って画面をこちらに向けた研磨。

〈こいつの命がおしければ俺達のもとに来い〉

そんな短文の下には…

縄で縛られて気を失っている白布の姿があった。