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「皆様、今日はお越しいただき誠に有難う御座います」


あの人…か。


マイクを持って壇上に立つのは50代程の鍛えられた身体の男性だった。


「思いの外鍛えられてるな…」


「ええ、なんかもっとデ…ふくよかな方かと思っていました」


隣に立つ夜久さんと小声で話す。


今デブって言いかけたろ、と頭をこづかれ、顔を上げると微笑んでいる夜久さんと目があって、何故か恥ずかしくなって目を逸らした。


《A、殺れるか?》


「はい」


インカムから聞こえる黒尾さんの声に返事をして飲んでいたグラスを飲み干した。




パーティーも終盤に差し掛かった頃、ターゲットが1人出ていくのが見えた。


夜久さんとアイコンタクトを取って後を追う。


「あの、少し悪酔いしてしまって…。よければ部屋で休ませていただけませんか…?」


人気が無くなったのを確認して、頬を赤らませ上目遣いでこう言った。


因みに黒尾さんの案だ。


「でしたら私の部屋にどうぞ」


そう言ってニヤニヤしながら1つの扉を指すターゲット。


夜久さんは少し離れた所で見守っている。


ターゲットの言葉に頷き、彼が背を向けた所でナイフを出して首元に刺した。


…が、


「何をしてるんですか、お嬢さん」


間一髪でナイフを避けられ、腕を掴まれた。


…まずい。


夜久さんが銃を撃とうにも、私との距離が近すぎて狙えない。


ターゲットの男がこちらにナイフを向けた瞬間、視界が赤く塗りつぶされた。

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ミックスジュース - めちゃめちゃいい作品を有り難う御座います!これからも楽しみにしてます! (2020年11月7日 21時) (レス) id: f935ff1209 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朝夜花 | 作成日時:2020年10月31日 18時

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