What a surprise! 3 ページ3
長い長い講義がやっと終わり、学生達がぞろぞろと教室を去る中、私はやっと心の声を爆発させることができた。
『なんでここにいるんですか！？？』
私の慌てっぷりにニヤリと悪い笑みを浮かべる伊沢さん。
「びっくりした？」
『びっくりしたどころじゃないです！寿命が縮むかと思いました！』
突然見知らぬ人に触れられた恐怖と伊沢さんがここにいる事実の両方に。
声を荒げ続ける私に、彼は満足そうに頷いた。
「午前中ここの近くで仕事の打ち合わせしてて。午後は時間があったから寄ってみようと思ったんだけどね。Aちゃんに会えたらいいなと思ったんだけど、そういえばこの講義の時間だなーってことに気づいて、ジャスコに教室の場所をラインで聞いて、侵入してみた」
なるほどそんな経緯だったのか…と一瞬納得しかけたが、遡ると聞き捨てならないワードが。
『えっと…なんで私がこの講義を受けていることをご存知だったんですか？』
彼にそんな話をしたことはないし、ましてやそれがこの曜日のこの時間にあることまで知っているのは明らかにおかしい。
私が訝しげに彼を見つめると、彼は少し何かを考えた後、
「うーん、まぁ、大好きな彼女のことは何でも知っておきたいじゃない？」
とあっけらかんと答え、明言を避けたのだった。
それがまったく答えになっていないことに絶望しながら、私は背筋が凍る思いをした。
私は一体この人にどこまで自分のことを知られているのだろう…。
呆然としていると、伊沢さんがふいに私の手を取る。
「ほら、この教室次の講義で使うんじゃない？そろそろ出よっか」
その言葉にハッと我に返った私があたりを見回すと、他の学部の学生の姿がまばらに見受けられた。
おとなしく彼に従うことにした私は、彼に連れられるがままに教室を出る。
なんだか上手くごまかされてしまった気がしたが、これ以上彼を責めても何にもならない気がして、私は諦めて口を閉じたのだった。
「Aちゃん、これで今日の講義は終わり？これからの予定は？」
教室のある棟を出た私達は、特に目的もなく歩き続ける。
『はい。今日は急ぎの課題もないので、このままオフィスに向かう予定です』
陽射しは眩しかったが、穏やかで優しい風が私達を吹き抜けた。
「そっか。じゃあ一緒に行こう」
嬉しそうに私に微笑みかける伊沢さん。
未だに大学構内に彼がいることが信じられないが、貴重なこの光景をしっかりと目に焼き付ける。
すると。
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ぽむた(プロフ) - Annieさん» いえいえ~！Annieさんの小説を読んで毎日癒されてます~！笑 頑張ってください~！！楽しみにしてますね~(´∀｀*) (2020年3月21日 20時) (
レス) id: 07f3c73a71 (このIDを非表示/違反報告)
Annie(プロフ) - ぽむたさん» あっありがとうございます…！貴重なご感想、大変励みになります…更新頑張りますので、今後とも是非よろしくお願いします！ (2020年3月21日 0時) (レス) id: 8c53967ba8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむた(プロフ) - 毎回素敵なお話をありがとうございます!!キュンキュンさせてもらってます〜（ ; ; ） (2020年3月20日 22時) (レス) id: 07f3c73a71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Annie
| 作者ホームページ：https://twitter.com/kmu_annie?s=09
作成日時：2020年3月20日 1時
