What a surprise! 14 ページ14
「これで満足？」
耳元で面白くなさそうに彼が問う。
私は先程までとはまた違った意味で緊張をしながら、ゆっくり身体を離し彼の方へ向き直った。
『心が狭いって言ってしまったのはごめんなさい。でも、伊沢さんは嫉妬しすぎです。私の気持ちを疑いすぎです。…伊沢さんだって、もっと自分が素敵すぎることを自覚するべきです』
瞬き一つせず心の内を全部伝える。
私の声が震えていたことに、彼も気づいているようだった。
『私が、あなたの周りにいる女性に嫉妬してないとでも思ってるんですか』
私がそれを言った瞬間、伊沢さんは私にキスをした。
突然感じる柔らかい唇の感触に、目を見開くことしかできない。
私の唇を彼の唇が啄んだり甘く噛んだりするたびに、どちらのものともわからない吐息が漏れる。
長い口づけの後、ゆっくりと唇を離した彼が最後に私の頬に軽いキスを落とした。
「ごめん、不安にさせてたかな」
彼は息を吐きながらぼそりと呟く。
そして、再び私のことを優しく抱きしめてくれた。
「俺が好きなのは、君だけだよ。これからもずっと。こんなに愛しいと思ったのはAちゃんが初めてだ」
少しの早めの鼓動が聞こえてくる。
彼のぬくもりが心地良い。
私が欲しかったのは、伊沢さんのしてやられたという顔ではなく、私だけを愛してくれているという証拠だった。
それが手に入った今、私は歓喜の思いからまた泣きそうになってしまった。
『私も、伊沢さんのことが大好きです』
涙声でそれを告げると、伊沢さんは安心したかのように笑ったのだった。
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ぽむた(プロフ) - Annieさん» いえいえ~！Annieさんの小説を読んで毎日癒されてます~！笑 頑張ってください~！！楽しみにしてますね~(´∀｀*) (2020年3月21日 20時) (
レス) id: 07f3c73a71 (このIDを非表示/違反報告)
Annie(プロフ) - ぽむたさん» あっありがとうございます…！貴重なご感想、大変励みになります…更新頑張りますので、今後とも是非よろしくお願いします！ (2020年3月21日 0時) (レス) id: 8c53967ba8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむた(プロフ) - 毎回素敵なお話をありがとうございます!!キュンキュンさせてもらってます〜（ ; ; ） (2020年3月20日 22時) (レス) id: 07f3c73a71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Annie
| 作者ホームページ：https://twitter.com/kmu_annie?s=09
作成日時：2020年3月20日 1時
