What a surprise! ページ1
私は今危機的状況にある。
どのような危機なのかというと、端的に言えば講義に遅刻しそうなのである。
空きコマに構内の図書館で本を読み耽っていたら、気づけば次の講義の時間が目前に迫っていた。
だが今は自分の失敗を責めている場合ではない。
風になれ、私！
次の講義の教室まで全力で駆け抜ける。
別段遅れたところで誰かから咎めを受けるわけではないのだが、折角なら冒頭から受講したい。
走りながら腕時計を見れば、講義開始まであと2分。
よし、この調子なら間に合う。
私はラストスパートをかけ、自らの足に鞭を振るいながら教室に滑り込んだ。
間に合った！
ドッと押し寄せる疲労感、肩を上下させながら私は必死に呼吸を整える。
室内を見渡すと、もうほぼ席は埋まっていた。
あんまり人気がないのか、この講義は毎回受講生が少ない。
私はいつも最前列の席で受けていたのだが、今日は来るのがギリギリになってしまったため他の人が座ってしまっていた。
仕方ない、と思いながら出入口から一番近い最後列のうちの1つの席に腰掛ける。
この教室は1つの長机に対して4人がけの席が設けられていたが、ここだけ4席とも誰も座っていなかったためのんびりと座ることができた。
すぐに講師の先生が入って来られて、講義を始める合図をする。
私が慌ててペンを取り出すと、ふと左隣の席に人の気配が。
自分と同じように遅れてきた人だろうか。
特に気にも止めることもなく、私は講義に集中し始めた。
この講義は難しいが、内容は私には結構興味深い。
時々メモを取りながら、真剣な顔で講師の話に耳を傾ける。
ふと隣の席が気になり目を移すと、その人は開始から今までずっと机に突っ伏して寝ているようだった。
出席だけすればいいと思っているのだろうか。
後頭部と体格から、その人が男性だということは分かった。
男女比8:2のこの大学では、示し合わせたりしなければ隣の席に女性が座るということはまずないだろう。
私はその人を特に気にかけることなく、再び講義に意識を戻した。
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ぽむた(プロフ) - Annieさん» いえいえ~！Annieさんの小説を読んで毎日癒されてます~！笑 頑張ってください~！！楽しみにしてますね~(´∀｀*) (2020年3月21日 20時) (
レス) id: 07f3c73a71 (このIDを非表示/違反報告)
Annie(プロフ) - ぽむたさん» あっありがとうございます…！貴重なご感想、大変励みになります…更新頑張りますので、今後とも是非よろしくお願いします！ (2020年3月21日 0時) (レス) id: 8c53967ba8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむた(プロフ) - 毎回素敵なお話をありがとうございます!!キュンキュンさせてもらってます〜（ ; ; ） (2020年3月20日 22時) (レス) id: 07f3c73a71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Annie
| 作者ホームページ：https://twitter.com/kmu_annie?s=09
作成日時：2020年3月20日 1時
