Halloween Party 2 ページ4
―そこには天国が広がっていた。
須貝さんはピンと立った茶色の耳とフサフサとしたしっぽ、そしてそれらと同じような質感だが鋭い爪のついた手袋をつけた狼男。
ふくらさんは事前に白目の服を着ていてもらうよう頼んでおいたのだが、さらにその上にぐるぐると包帯を巻き付けたミイラ男。
河村さんはフード付きの真っ黒いマントに怪しげなステッキを持った魔法使い。
山本さんは黒い角の生えたカチューシャを身に着け、黒い羽をリュックのように背負い、三叉槍を携えた小悪魔。
こうちゃんは黒の猫耳カチューシャに、須貝さんよりももっとフワフワした毛並みの肉球付き手袋、そして赤いリボンのついた可愛らしいしっぽの(化け)猫。
完璧すぎる。
私が想像していたよりも5億倍くらい素晴らしい景色がそこには広がっていた。
「この耳としっぽスゲーよく出来てんなー」
「包帯巻き付けるのめっちゃムズい。気抜くと解けてきちゃうし」
「魔法かけようか?皆が俺の下僕になる魔法だけど」
「僕悪魔だからイタズラいっぱいしちゃおっと!」
「ねぇ!なんで俺猫なの!?」
それは撮影時以上の盛り上がり具合だったのだが、私はもう彼らが尊くていっそ涙が出そうになってきてしまった。
そして。
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作者名:Annie | 作者ホームページ:https://twitter.com/kmu_annie?s=09
作成日時:2020年10月28日 21時