Enjoy a spooky and sweet party.【QK】 (ページ17)

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Halloween Party 15 ページ17

その後はルービックキューブ大会をおこなってふくらさんが圧勝をしたり、せっかく仮装をしているのだからと皆で自撮り大会をしたりと、ハロウィンパーティーは大盛り上がりだった。

みんなの笑顔が見られて、私は心から幸せな気持ちになった。

パーティーは大成功で幕を閉じ、私は安心感から深く息をつく。

皆からは「楽しかった」と言ってもらうことができ、それだけで救われたような気がした。

片付けは皆が手伝ってくれたおかげでスムーズだったが、ずっと企画していたイベントが終わり達成感と疲労が一気にやって来る。

ゴミの処理や部屋の装飾の取り外しなどすべての片付け作業を終え、皆がゾロゾロと作業部屋へと戻っていく中、私は撮影部屋の赤いソファから立ち上がれないでいた。

「A、作業部屋戻んないの？」

ふとこうちゃんから声をかけられたが、立ち上がろうにも足に力が入らない。

『私ちょっと休んでから行くよ』

心配をかけないようにこりと笑いながら伝えると、彼はふーんと言いながら皆の後に続いて撮影部屋から出て行った。

とても先程まで騒いでいた場所とは思えないくらい、ガランとした寂しい室内。

休息を取るには丁度いいなと思いながら、ソファに全体重を預ける。

皆が楽しんでくれたようで良かった。
一生懸命企画と用意をした甲斐があった。

ふわりと温かくなった胸にそっと手を添え、私は心の奥底から湧き出る充足感に浸り続けた。

やがて、準備に疲れたからかそれともパーティーではしゃぎすぎたか、少しの睡魔に襲われてしまった。

ウトウトしながらソファの上で船を漕ぐ。

だが、ここで寝るわけにはいかないとなんとか理性が勝利し、自然に閉じようとする瞼をパッチリと開けたその瞬間。

いつの間にか皆と作業部屋に戻ったはずの伊沢さんが、無言で私の目の前に佇んでいたのだった。

『わっ！』

寝落ちしそうになっていたとはいえ、まったく気配を感じなかった。

急激にバクバクと脈打つ心臓を抑えようと、私は懸命に呼吸を整える。

すると。