改めてメンバー紹介�� ページ9
『そういえば、生徒会に入るためには一般生徒からの投票とか、信任決議が必要なんじゃないんですか？』
生徒会室に足を踏み入れた私は、後から浮かんできた疑問をぶつけてみた。
自分の中学時代は、確かそんな形を取っていた気がする。
「あぁ、君には一応庶務補佐っていう役職で入ってもらうから。補佐なら正式な手順踏まなくてもいいでしょ」
そんな適当な感じで良いのか…。
私がふうと息をついていると。
「あらためてメンバー紹介するね。生徒会長の伊沢、副会長の須貝さん、会計監査の河村、そして会計の僕。この4人が3年ね」
福良さんに指を差された彼らは、私に向かってにこりと微笑んでくれた。
私は真顔のままゆっくりと会釈をする。
「あとは会計監査の川上、書記の山本、庶務のこうちゃん。この3人が2年だよ」
クールにぺこりと頭を下げてくれる茶色のネクタイの人。
先程私に声をかけてくれた2人は、どうやら2年生だったらしい。
私が懸命に彼らの名前を覚えようと頭を働かせていると。
ふと、赤のネクタイを締めたその人が私の前に現れたのだった。
「入学おめでとう。そして、生徒会に入ってくれてありがとう。君の活躍を期待してるよ」
にこやかに笑う生徒会長は、私にスッと手を差し出してくれて。
おずおずとその手を握ると、彼は力強く私の手をぐっと握り締めた。
「伊沢が仕事してくれれば、何の問題もなかったんだけどね」
隣で紫のネクタイを締めた眼鏡の人がそんなツッコミを入れた。
えーと、確か彼は河村さんだっけ。
一人だけ皆とは違うオーラを放っているので、比較的すぐに名前を覚えることができた。
なんというか、上手く言葉にはできないが神々しいのだ。
私がぼんやりとその人を見つめていると。
「あ、俺はナイスガイの須貝ね。この学校入ってすぐ1年留学しちゃったから、年齢的には他の3年より1個上なの」
青いネクタイの人が、親指を立てながら自己紹介をしてくれた。
なるほど、だから福良さんはさっき彼のことだけさん付けをしていたのか。
なかなか個性的な人が多いなぁと思っていると。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 283人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Annie(プロフ) - Kyoko Kayamaさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しい限りです。更新できるように頑張ります！！！ (2021年1月7日 12時) (
レス) id: 8c53967ba8 (このIDを非表示/違反報告)
Kyoko Kayama(プロフ) - 更新求む (2021年1月3日 0時) (レス) id: 26c417e2e9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Annie
| 作者ホームページ：https://twitter.com/kmu_annie?s=09
作成日時：2020年7月21日 12時
