暑い日に彼女に暑苦しい束縛をした話。 (ページ6)

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暑い日に彼女に暑苦しい束縛をした話。6 ページ6

「ただいまー」

再び涼しいオフィスへと戻ってきた。
一目散に撮影部屋へと行くと、すぐに一人黙々と作業をしていたらしい彼女が目に入る。

『あ、おかえりなさい』

相変わらず露出度高めな格好で俺のもとへ駆け寄ってくる彼女。
可愛い。可愛いんだが。

やっぱり目に毒だ…！

俺はユ◯クロの袋を手に持ったまま、彼女の方をチラチラ見たり見なかったりを繰り返す。
自分でも気色が悪いのは分かっていた。

そんな俺の様子を特段気にかける様子もなく、彼女は目を輝かせながら俺の持つ袋を見つめている。

俺がどんな服を選んだのか楽しみな様子だった。

「はい、買ってきたよ」

ガサッという音をさせながら、俺は右手のそれを彼女に差し出した。

『ありがとうございます！』

受け取った瞬間に、その場で中身を確かめる彼女。
よっぽど気になってたんだな。

彼女は両手でフワッとした白い服を空中に広げる。

『わー可愛い…』

女の子の服を選ぶのは初めてだったが、その反応から見ると決して悪くなさそうだった。
ひとまず胸を撫で下ろす俺。

「普通のTシャツと迷ったんだけど、Aちゃんに似合いそうだなって思う方を買ってみた」

にこりと微笑みながらそう告げると、彼女も嬉しそうにへへ、と笑顔を浮かべた。

「サイズ大丈夫かな？SかMだと思ったんだけど、Mにしちゃった」

小柄で華奢な彼女のことだ。
おそらくSでも良かったのかもしれない。

だが万が一着てみたらぴったりだった場合に、ボディラインがはっきり分かるようでは、また目のやり場に困ってしまうとMにしたのだ。

こんなにフワフワした服なのだから、それはほぼあり得ないこと分かっている。
だが、不測の事態が起こる可能性はゼロではない。

俺の言葉を受けて、彼女はその場でキャミソールの上からそれを着始めた。
あとでタグを取ってあげようと思いながら、彼女がその服に身を包んださまを凝視する。

思った通り少しだけ大きめだったが、デザインはやはり彼女に似合っていた。
さすが俺の見立てに間違いはない。

『どうですか？』

彼女がくるりと一回転すると、服の裾が少しだけなびいた。

「うん、可愛い。似合ってるよ」

俺がそう言うと、彼女はまたえへへ、と照れ笑いを浮かべた。
どうやら彼女も気に入ってくれたようだ。

そうは言うものの、上はこれでクリアしたが下は依然としてショートパンツのままだ。
そこからは未だに彼女の綺麗な脚がすらりと伸びていて、思わずジッと目を奪われてしまう。