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「てか逆だから!嫉妬させられてんのは俺!こんな野郎しかいないところに彼女1人いるのマジで嫌すぎるから!普段言わねぇけど!」

ビシッと私に指を差しながら、彼は心の内を顕にした。

まさか彼がそんなことを思ってくれているとは想像もしていなかった私は、目をぱちくり。

確かにQuizKnockメンバーは男性ばかりではあるが、須貝さんも私と同じような思いをしていたのか。

彼はその場にしゃがみ込み、大きなため息を一つついた。

「はぁ…なんだ…急に泣き出すから、別れたいんかと勘違いしちゃったじゃん…」

まさかそんなことがあるはずもない、と私が否定しようとすると。

彼はしゃがんだまま、私の手を取りギュッと強く握り締めた。

「俺、普段緊張とかあんましないんだけど。Aに泣かれたら、さすがにドキドキしたわ」

彼は上目遣いで私を見上げる。

「こんなに人を好きになったの人生初かってくらい、Aのこと愛しちゃってんだもんよ」

彼のその言葉が、私の頭の中で反芻する。

3ヶ月ぶりの愛の言葉。
急に供給過多となった彼からの愛に、私はキャパオーバーで溺れそうになってしまった。

ひたすら固まる私。
彼は私の手を取ったままスッと立ち上がると、私の額にそっとキスをした。

慌てて彼の唇が触れた箇所を手で押さえると、彼はいつものようにニカッと笑って。

「もう不安にさせねぇからな!」

と力強く宣言。

私はそれに感動しすぎて思わず顔をくしゃくしゃに歪ませる。

「ほら、帰ろうぜ」

私の手を握ったまま、歩き出す彼。
すっかり緩くなってしまったタピオカミルクティーに口をつけると、ひたすら甘い味が口いっぱいに広がって。

それが今日彼からもらった愛情のようで、私の口元からは自然と笑みがこぼれてしまった。

「それ、何味?」

『ミルクティーです』

彼がこちらへと振り返り、私の持っている飲み物を指差した。

それに答えると、彼はおもむろに私のストローに口をつけて。

え、と思った瞬間、彼がまた私に笑顔を見せる。

「こっちもウマい」

これは間接キスなのでは?
とぶるぶる震えながら身悶える私。

彼は天才だけど、私を喜ばせる天才だったのかとうっかり感心しながら、私はつないだ手にギュッと力を込めた。

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設定タグ:QuizKnock , 夢小説 , クイズノック   
作品ジャンル:ラブコメ
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Annie(プロフ) - QK Loveさん» コメントありがとうございます!お楽しみいただけたようで何よりです(*´ω`*)もしよろしければ他の作品もお読みいただけましたら嬉しいです*° (2020年8月29日 23時) (レス) id: 8c53967ba8 (このIDを非表示/違反報告)
QK Love - ハツコメ失礼します。完結してからでなんですが、楽しく読まさせて頂いてました!文才とかその他諸々有りすぎて羨ましいです!!長文失礼しました。(すいません) (2020年8月29日 11時) (レス) id: 3f0e3f1478 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Annie | 作者ホームページ:https://twitter.com/kmu_annie?s=09  
作成日時:2020年6月12日 20時

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