sgi編 ページ4
須貝さんとお付き合いを始めて早3ヶ月。
お互いに多忙なので、まだデートらしいデートをしたこともなく。
会えるのは、ほぼオフィスでだけ。
それでも彼に会えることが嬉しすぎて。
彼が憧れの人から恋人に変わり、私の世界は今までにないくらい色鮮やかなものになった。
大好きな彼が、真剣な顔で企画を考えていたり。
撮影の時には、チャームポイントの八重歯を見せながら思いっきり笑って。
彼の姿が私の目に映るたびに、好きだなぁと思わされる。
それは本当に幸せなことだった。
彼はいつでも優しい。
でも、それは誰にでも。
お付き合いをするようになってから、すぐ気づいた。
あぁ、彼は私にだけ優しかったわけではないんだと。
メンバーは勿論のこと、QuizKnockの女性社員さんにも優しいし、何なら見知らぬ人にだって手を差し伸べる。
それが“須貝駿貴”という人間なんだろうと、私は彼のことを誇らしく思った。
だが、そんなのは一瞬のことで。
誰にでも優しい彼に、寂しさを覚えるまでそう時間はかからなかった。
自分が分からなくなる。
皆に平等に優しい彼が大好き。
でも、少しだけでいいから私のことを特別に扱ってほしいとも思う。
そんなわがままを言えるはずもなく、今日も私は彼の笑顔にギュッと心を締め付けられるのだった。
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Annie(プロフ) - QK Loveさん» コメントありがとうございます!お楽しみいただけたようで何よりです(*´ω`*)もしよろしければ他の作品もお読みいただけましたら嬉しいです*° (2020年8月29日 23時) (レス) id: 8c53967ba8 (このIDを非表示/違反報告)
QK Love - ハツコメ失礼します。完結してからでなんですが、楽しく読まさせて頂いてました!文才とかその他諸々有りすぎて羨ましいです!!長文失礼しました。(すいません) (2020年8月29日 11時) (レス) id: 3f0e3f1478 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Annie | 作者ホームページ:https://twitter.com/kmu_annie?s=09
作成日時:2020年6月12日 20時