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なれそめ。Side:I 17 ページ17

翌日。

昨夜メンバーにどうやって伝えるか2人で相談をした。
俺は謎解きを作って答えを“祝 交際”とかにしたり、動画の撮影中にカメラから見えない位置から皆に“付き合いました”というメモを見せたりするのも楽しそうだなと思ったが、全部却下されてしまった。

彼女が深呼吸をしながらオフィスに入っていき、俺もそれに続く。
こういうときは頼もしいんだなぁと思いながら、また可愛い彼女に惚れ直してしまった。

玄関を開けると、ふと靴の多さが目立った。
最近こんなにメンバーが揃うことは少なかったのに、珍しい。

作業部屋で入ると、一番最初にふくらさんに遭遇。
皆も黙って作業をしている。

ふくらさんに声をかけられた彼女がしどろもどろになっていて、俺から切りだそうと「実は」と口を開くと、

『お付き合いをすることになりました!!!!!』

と彼女が部屋中に響き渡ることで叫び、思わず口をぽかんと開ける。
俺の出る幕はなかったな…と思っていると、皆から爆笑と拍手が。

え?どういう反応?
俺が一瞬困惑していると、すぐにピンと来た。
皆にはバレバレだったわけだ。
俺の気持ちも、つまらない嫉妬心も。

格好悪ぃ…と顔を手で覆った。
その間皆はひたすら俺を小馬鹿にしてきた。

そして、彼女の動画出演の話でさえも彼らの策略のうちだったことが分かり、俺はもう撃沈するしかない。
話を聞く限り、こうちゃんすらバレていたとは…。

皆が楽しそうに俺をからかってきて、ひたすら気まずい思いをし続ける。
ちゃんも戸惑いと恥ずかしさで無表情だ。

この状況を脱するべく声を荒げると、氷のようなふくらさんの視線が俺に突き刺さった。
この人にだけは逆らってはいけないということを身を持って実感した後、俺は皆が俺と彼女のことを応援してくれていたことに大きく感謝した。

そして、どんなことがあってもこのQuizKnockと愛する彼女を守っていこうと固く心に誓ったのだった。

終わり ログインすれば
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設定タグ:QuizKnock , 伊沢拓司 , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:Annie | 作者ホームページ:https://twitter.com/kmu_annie?s=09  
作成日時:2020年3月27日 19時

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