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なれそめ。Side:I 15 ページ15

帰り道を2人で歩いている。

結局彼女に未だ言えていない。
情けないことに、振られたら今後どうやって接していけばいいのかという恐ろしさがどうしても勝ってしまう。

言うなら今だ。
ただあと1歩が踏み出せない。

ぐるぐる考えていると、ふと彼女がこうちゃんムーブをした。
俺はそれを見た瞬間、彼女が今後動画に出演して、動画の初めの自己紹介でこうちゃんムーブをする姿を想像してしまった。

きっと彼女のその姿を、そう遠くない未来に何十万人、何百万人が目にすることだろう。
今日の動画へのコメントやTwitterへのいいねの数がその証だ。

そう思ったら、今告白を躊躇いウジウジとする自分が急に馬鹿馬鹿しく思えて。

肩の力がストンと抜けたのを感じた。
日々の彼女に対して思っていた正直なことを述べると、彼女は驚いていたがどこか嬉しそうだった。

そして、率直に俺の思いを伝えた。
動画に出てほしくないと。
だが、余計彼女に混乱をさせてしまったようで。

普段クイズの解説の仕事をするときは、どれだけ明確にわかりやすく伝えられるか心がけているのに、こういうときは全く役に立たない。

あぁ、もうヤケだ。

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設定タグ:QuizKnock , 伊沢拓司 , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:Annie | 作者ホームページ:https://twitter.com/kmu_annie?s=09  
作成日時:2020年3月27日 19時

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