今日:20 hit、昨日:1 hit、合計:17,469 hit
小｜中｜大
☃️青 ページ7
｢康二、怖い？｣
｢何言ってんの！そんなわけないやん！｣
｢康二…強がんな｣
｢っお外行きたい！しょっぴーと歩きたいから行く！｣
結構、頑固な所がある康二。
俺の言葉にムキになった康二は
俺の手を掴んで立ち上がろうとした。
でも、筋肉が衰えた康二は
ぽすんっと俺の胸にダイブした。
｢しょっぴー！筋肉増えた？｣
｢岩本に鍛えてもらってる｣
｢ふわぁ〜頑張ってるんやねぇ？｣
明るく振る舞う康二。
倒れかかる時、体が硬直してるのに俺は気づいてた。
でもまたムキになられても困るから、
体制を整えて俺はドアまでリードする。
｢あ、桜…｣
｢まだちゃうの？｣
｢いや、咲いてるわ。結構いっぱい｣
｢ぅわ〜カメラ構えたいなぁ！
絶対ベストポジションちゃうの？
しかもしょっぴーやし、絶対いいやん！｣
悔しい！と腕に抱きついてくる康二の細さに
気づかれないように息を飲む。
元から華奢な体がもっと華奢になっていた。
｢…あー皆で花見したいなぁ！｣
｢おん、それ思った！絶対楽しいやん？｣
｢涼太に弁当作ってもらってさ！｣
｢それ、絶対取り合いになるやつちゃうん！？｣
｢花見なんだからたまにはいいじゃん｣
｢ふふ、花より団子やなぁ！なぁ、しょっぴー…｣
｢ん？どした？｣
｢包帯とってえぇ？｣
｢…俺が取るわ｣
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 29人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Kou | 作成日時：2022年1月5日 19時
