☃️紫 ページ5
｢8人で…SnowManですか…？｣
｢ｯ待ってください！康二はどうなるんですか？｣
｢…康二には悪いけど、ジャニーズを辞めてもらうしか…｣
｢絶対にそれはさせません！
どんな状態でも、俺たちは9人でSnowManです！｣
｢目が見えないのなら、俺たちがサポートします！｣
｢そんな簡単な事じゃないんだぞ！｣
｢でも俺達は康二をサポートできる自信があります！｣
｢だからお願いします！｣
康二を俺達から奪わないでください！
勢いよく頭を下げる俺たちに
困った様に顔をしかめる滝沢くん。
康二の目が見えなくなる可能性があると聞かされた時
やっぱりと思った。
そしてこの運命も分かってた。
でもその運命を覆したくなるほど
康二は俺たちの大切でかけがえのないメンバー。
意地でもここは通したかった。
諦められなかった。
｢…はぁ、わかった。｣
｢ほんとですか！じゃあ！｣
｢ただし、テレビ出る時は8人で出ること｣
｢そ、んな…俺たちは9人でっ！｣
｢じゃあ、目の見えない康二に踊らせる気か？
それは康二にとって屈辱じゃないか？｣
｢それは…っ｣
｢SnowManで居ることも康二にとって
屈辱じゃないのか？
…お前たちは己の意思で勝手に9人でいることを
望んでいるけれど康二の意思はどうなんだ？｣
｢康二の意思…｣
考えてすらいなかった康二の気持ち。
確かにそうだ、康二からすれば目が見えないだけで
動けるし歌えるのにそれが全て出来なくなる。
なのに、俺たちの気持ちだけでSnowManに
留まらせる。それは康二にとっていい選択なのか…？
｢…はぁ、ちゃんと康二とも話し合ってまたここに来い。
それまではこの話は保留だ｣
｢はい…｣
沈黙の中ドアが閉まる音だけがやけに響いた。
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作者名：Kou | 作成日時：2022年1月5日 19時
