盲目の…【SnowMan】完結 (ページ4)

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☃️黄ページ4

｢目が見えんのｯ真っ暗やｯみんなどこ？｣
｢康二落ち着けｯ俺たちはここだから！｣
｢誰か救急車を！｣
ス｢今、呼んでます！｣
｢いやや、怖いｯ照兄ぃ！｣
｢康二！｣

バタバタと暴れる康二を照が抱きしめる、
それでもいやや！怖い！と泣き続ける康二に
皆で声をかける。
少しずつ暴れる体力がなくなったのか
康二はすすり泣く音を立てながら
照にぐったりもたれかかった。

｢ぐずっ…照にぃ？｣
｢ん？大丈夫大丈夫。｣
｢ふっ…ふっかしゃ…ｯ｣
｢ｯここにいるぞぉ～ほら、手繋ごうなｯ｣
｢ふぇ…しょっぴぃ…？｣
｢ずっと居るから…大丈夫だ｣
｢あー…ぷｯ｣
｢怖かったね…ｯもう少しだからｯね？｣
｢だてぇ…見えん…の…よ｣
｢っ…ここに…いるよｯぐずっ｣
｢めぇめ…てぇ…ｯぐずっ｣
｢うん。握ろう…？｣
｢さっくん…ｯ声聞かせてｯ寂しい｣
｢！…ぅ～こぉじぃ…ｯこぉじぃ…ｯ｣
｢らうる…っ｣
｢大丈夫。僕たちが…ｯ康二くんの目になるからｯ｣

程なくして、救急車が来て
立会人として照が康二と一緒に車に乗り込んだ。
ずっと俺たちの名前をか細く呼ぶ声に
俺たちは返す言葉もなく救急車見送った。

その後の記憶は曖昧で、
どうやってお互いが帰ったのかも分からず
次の日を迎えていた。

これからの俺たちの運命がどう転ぶのか
どう足掻いたってやってくる未来を
俺たちはお互いに理解しながら
あえて口に出さなかった。
口に出したら本当の事になってしまいそうだったから。
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