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☃️黒 ページ11
｢ほんとに綺麗だな。満開じゃん｣
康二くん達と中庭に来て
あまりにも綺麗な桜にため息がでる。
そしてこれをしょっぴーと康二くんは
2人で見たのかと少しモヤモヤした。
｢照兄重ない？やっぱり車椅子で来ればよかったなぁ｣
｢お前はご飯もうちょい食べろよ。軽すぎもやしじゃん｣
｢ぶっ！もやし！｣
照兄酷い！ふっかさんも笑うなやぁ！
やいや、やいやと騒がしい後ろを振り向くと
おんぶされてる康二くんをからかう2人。
それを周りは別に会話に入ることなく見守ってる。
それは2人が康二くんのために
沢山頑張ってる事を知ってるから。
でも、今日はそんなこと関係ない。
目黒いっきまーす！
｢康二。目の包帯取ろ｣
｢めぃめぃ！全然声聞こえんかったから
おらんのかと思った！｣
｢なんでよ。ちゃんと居るよ｣
驚かせないように話しかけると
嬉しそうに俺のいる方とは逆に話しかける康二くん。
まぁ、そのおかげで包帯が
取れやすくなったからいいけど。
｢目に傷とかない？｣
｢おん、大丈夫やで！｣
｢左が少し見えるんだってよ｣
｢モノクロやけどなぁ！｣
ちょっとしょっぴーが俺にマウントとってくる。
そのニヤリ顔やめて欲しいんですけど。
そして、皆さり気なく先に俺より
うつろうとしないでくれないかな。
康二くんの2番は俺だから。
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作者名：Kou | 作成日時：2022年1月5日 19時
