103 ページ3
.
北「で？」
『は？』
北「いや、は？じゃなくて」
『いやいや、で？だけじゃ伝わらないから』
北「昼間、壱馬とどこ行ってたのって」
『え、まだそれ引きづってたの？』
北「当たり前じゃん！」
しつこ…と思わず口に出そうになるのを止め、こっちを見つめる北くんから目を背ける。
別に私が壱馬くんとどこ行こうが関係ないじゃん。
北「なんか怒ってる？」
『怒ってないよ』
北「怒ってんじゃん。なに〜？俺なんかした？」
『べつに』
北「…あ、俺が莉子とばっかいるからいじけてるんだ？」
『ち、が、う！』
カブガブ、と残りのアイスを食べ ご馳走様でした！ と一言言い立ち上がる。
なんで北くんが藍原さんと居ていじけなきゃいけないの！
北「部屋戻るの？」
『戻る』
北「え〜、せっかく二人なのに？」
『北くんも早く部屋戻ってください。明日寝坊しても知らないですよ』
北「起こしに来てよ」
『やだ』
ふくれっ面でこっちを見て引き留めようとしてるけど、そんなのに騙されるもんか。
フイッと顔を背け、アイスのゴミ片手に北くんの側から離れる。
何でこんなにモヤモヤしてるのか、北くんに大して冷たい態度とってしまうのか、
その意味に気づけないまま、冷たい態度を取ってしまったことに罪悪感を感じながら部屋へと戻る。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 802人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あや - 本当にお話面白いです！これからも楽しみにしてます！更新頑張ってください！！ (2020年10月2日 7時) (
レス) id: 5b0cf0ff2f (このIDを非表示/違反報告)
M - 初めまして。更新が再開されて嬉しいです！北人くんと壱馬くんどっちと結ばれるんだろうって思いながら読んでいます。ここまで読んで北人くんとのハッピーエンドを期待してる自分がいます(笑)北人くんと結ばれて欲しい。作者様のペースで更新頑張って下さい！ (2020年9月30日 16時) (レス) id: e3097fa568 (このIDを非表示/違反報告)
桃色。(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます！事情ありっぽいので、万事解決してぜひ壱馬さんと結ばれて欲しいです…！！ (2020年9月26日 19時) (レス) id: 6ac66ab8f1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アン | 作成日時：2020年9月24日 18時
