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それから、入ったばかりなのに藍原さんとメンバーが馴染むのは早くて、もう元から居たかのようなそんな雰囲気。
人見知り気味な私は中々話しかけに行けず、少し遠目で見るばかり。
ご飯食べてる間も、部屋にいる間も、何となく物足りなく感じるのは、多分いつも以上に引っ付いてくる人が居ないから。
『…ずーっと一緒にいるなあ……』
お風呂上がり、買いたての冷えた飲み物を両手で握りながら、自販機の前のベンチに座り呟く。
「誰が?」
『うひゃっ!!』
突然頬に当てられた冷たい物に驚き、思わず仰け反る。
そのまま振り返るとそこには、私が今丁度頭に思い浮かべてた人。
『北くん……』
北「なんか久しぶりな感じする(笑)」
『昼間話したばっかじゃん』
北「あれ、そうだっけ?」
いつも通りな北くん。
はい、と言って先程私の頬に当てたであろうアイスを差し出してくれる。
『…私の?』
北「そっ、話できる口実に買ってきた」
『それ言っちゃうんだ』
北「ん?」
『ううん、何でもない。ありがとう』
差し出されたアイスを受け取り、袋から取り出し食べると、お風呂上がりで火照っていた身体の熱がスーッと抜ける。
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あや - 本当にお話面白いです!これからも楽しみにしてます!更新頑張ってください!! (2020年10月2日 7時) (レス) id: 5b0cf0ff2f (このIDを非表示/違反報告)
M - 初めまして。更新が再開されて嬉しいです!北人くんと壱馬くんどっちと結ばれるんだろうって思いながら読んでいます。ここまで読んで北人くんとのハッピーエンドを期待してる自分がいます(笑)北人くんと結ばれて欲しい。作者様のペースで更新頑張って下さい! (2020年9月30日 16時) (レス) id: e3097fa568 (このIDを非表示/違反報告)
桃色。(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます!事情ありっぽいので、万事解決してぜひ壱馬さんと結ばれて欲しいです…!! (2020年9月26日 19時) (レス) id: 6ac66ab8f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アン | 作成日時:2020年9月24日 18時