Honeys 2

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街頭の少ない私の家までの道 。

お互い何も喋らず 、壱馬くんは相変わらず私の腕を
掴んだままで 、こんな状況でも掴まれた腕が
熱を帯びて何だか緊張してしまう 。




壱「ごめんな。」


『……なんで謝るの…？』


壱「うん、や、関係ないのに巻き込んだやん？」


『そんなの気にしてないっ』


壱「ん、ほんまええ子よな、A」




"良い子"とかそんなんじゃなくて 、
決してそんな綺麗なものじゃなくて 、

私は今でもこの状況でも 、
壱馬くんを苦しめる、そんな表情させる華さんじゃなくて
私を選んでくれればいいのに 、

そう思ってしまうから私は 、
決して"良い子"なんかじゃない。





『壱馬くんは…、なんで追いかけないんですか？』


壱「華のこと？」


『…はい』


壱「ああなったんは、俺のせいでもあるから」


『俺のせい…？』


壱「ん、」




そう言って切なそうに顔を歪める壱馬くん 。

その表情を見ていられなくて 、目を逸らし
またポロポロと流れる涙をバレないように俯き歩き続ける。




『私じゃ…っ、』


壱「……ん？」


『私じゃ、ダメなんですか…！！』




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