Honeys 2

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___そろそろ帰ろか。



そんな一言で何も言わずとも自然に私の家まで
送ろうとしてくれる壱馬くんはやっぱりかっこよくて
その隣に並んでる時間も幸せで 、

一生この時間続けばいいのにな 、なんて
欲張り思ったから悪いのかな 。




「壱馬？」




そんな声が耳に届いて 、
私の名前を呼んだ訳でもないのに 、
振り返った壱馬くんにつられて私も振り返る 。

その時壱馬くんの口から小さな声で聞こえた
"華"という名前 。

ああ、そうだ 。

確かそんな名前だったよなあ、この前の飲み会の時
壱馬くんのスマホの画面に映された着信の相手は 、
"華"さんという名前だった 。


自然とコンビニの袋を握る手に力が入る 。

家で食べな って壱馬くんが買ってくれた
私の大好きなお菓子が入っている袋 、
それが何だかさっきよりも重たく感じる 。





華「や…っぱり、壱馬だ。……何してるの？」


壱「何って…、帰るところ」


華「……今日はメンバー達とご飯だから会えないって言ってたじゃない」


壱「だから、その帰り」


華「女の人もいたの？聞いてないよ」


壱「おらへんよ。この子とは、さっきそこでたまたま会ったんよ」


華「…何それ絶対うそ」


壱「嘘ちゃうて」


『ちょ、ちょっと、あの…っ』



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