Honeys 2

74 ページ24

.



『ごめん…ちょっと頭痛いから声抑えて……』


陸「え？何？風邪？」


健「何？！A、風邪なの？！！健太今から看病に行く！！！」


陣「いや、今から撮影やから」


北「風邪じゃないですよ」


陸「ん？」


健「え？」


北「二日酔いなだけですよ」


『二日酔い…？』


陸「え、そーなの？」


春「何？なんで北人知ってんの？」


北「一緒に飲みに行ったから」


健「えー！！誘われてない！」


北「誘ってないですもん」





ん、待って 、昨日そんな飲んだっけ？

昨日の記憶を辿り 、一緒に帰った後のことを考える 。

ああ、そういえば …
帰ってる途中小さな居酒屋見つけて寄ったんだっけ 。

そのあとは…？


布団の中、違和感に気付き重たい瞼を開き
辺りを見回すとそこは自宅ではなくて 、
何回か来たことのある北くんの家 。

私が寝ていたのは北くんのベッドで 、
泊まったんだっけ 、と全く覚えていない頭を
何とか思い出そうと回転させる 。



そして一つ 、重大なことに気付き
顔からサーッと血の気が引くのが分かる 。




『…ま、あの……』


春「ん…？どうした？」


『……切ります』


春「え、なん」





春くんの言葉の途中で"通話終了"を押して
携帯を握り締め 、ベッドに座りながら
ベッド脇に落ちてるものを見つめ固まる 。


私 、何をした？

昨日のこと思い出せ 、何をした？



ベッド脇に落ちているのは昨日来ていたはずの服で 、
私が身にまとっているのは下着だけ 。


北くんと、何したの、私。



.

75 (北人side)→←73

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す