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喉が渇いたため近くの公園で休憩する。
私はお茶を頼み、何にするか決まらなかった3人は自販機の前にいる。
待っている間、少し離れたベンチに座り荷物番をしていた。
コソコソと男女の話し声が耳に入る。
おうなんだよコラ。文句か?そんなに喪女が珍しいかリア充め。
と若干睨みつつ顔を上げると
「ほら!やっぱりそうだよ!」
「あ、ほんとじゃん。」
女子がテンション高めに男子の肩を叩いている。
ドラマの撮影かなんかを見つけたんかね。興味無いけど。
そう思ってスマホに視線を向けようとした時
「ねぇ!うちのクラスの(名字)さんだよね?」
と女子の方に声を掛けられた。
ん?知り合い…?あーそういえばこんな子クラスにいた気がする?
私はあまり人と関わるタイプではないため、同じクラスでも目立たないタイプの女子だと中々名前を覚えられない。
皆よく名前覚えられるよね。尊敬するわ。
私だったらこんな日陰女子名前覚えてないどころか認知すらしてない可能性あるよ?
とまぁ、そんなことは置いておいて
「はい、そうですよ。
あの…ご用件は?」
「え!?あ、用件っていうか、その」
要領を得ないなぁとは思ったが私もたまになるため不満をぐっと堪えて話を待つ。
これで相手が佐々木さんとかだったら「用がないなら帰りますね」とか言っちゃってたけど。
「(名字)さん、何か変なことに巻き込まれてない?」
「変なこと、ですか?」
びっくりした。まさかそんなこと聞かれるとは。
「さっきゆうくん、彼氏とパンケーキ食べに行ったらたまたま見ちゃって。」
『見ちゃって』!?マジで!?見られてたの!?!?
「わ、忘れて…!」
恥ずかしくて顔を覆う。
「そんな訳にはいかないよ!」
力強く宣言される。
何故!?忘れて!?弱みを揺さぶろう的なそういう魂胆!?
「だってあの人達なんかおかしいじゃん!今だって(名字)さん泣きそうに…!」
ほぁ?
「え?いやいや!泣いてないです!泣いてないですよ!!変なことにも巻き込まれてないし、おかしい人と一緒にいる訳でもありませんから!!」
態度的に善意で言ってるから強く言い辛い…!
「今はあの人達は自販機の所にいるんだよね?」
「うん。しっかりとこの目で見たから。それに……」
コソコソと肩を寄せ合いながら何かを相談し合っている2人。
さすがにそろそろ戻ってくると思うから解放してほしいのですが…?
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ウラシル@ひぃ(プロフ) - なづきさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけたのなら幸いです。 (2019年11月27日 16時) (レス) id: a76b54135a (このIDを非表示/違反報告)
ウラシル@ひぃ(プロフ) - アイリさん» コメントありがとうございます。失礼ながらタイトルがとあるボカロ曲をモチーフにしただけであり内容は関連付けでおりません。申し訳ありませんがリクエストも現在受け付けてはおりません。すみません… (2019年11月27日 16時) (レス) id: a76b54135a (このIDを非表示/違反報告)
なづき - 素敵な作品をありがとうございます!応援しております!、! (2019年11月27日 1時) (レス) id: 5b1f2f213c (このIDを非表示/違反報告)
アイリ(プロフ) - 最初の説明でボカロ曲をテーマにしたと書いてあったので楽しみながら読んだ結果とても面白かったです!リクエスト宜しければですがゴーストルールをテーマにしたお話を作って貰うことは可能でしょうか?宜しければでいいので作ってもらえると光栄です!楽しみにしてます (2019年11月23日 17時) (レス) id: bf188ab197 (このIDを非表示/違反報告)
ウラシル@ひぃ(プロフ) - カフェモカさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけたのなら何よりです。また何処かで会う機会がありましたらよろしくお願いします。 (2019年11月22日 16時) (レス) id: a76b54135a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ウラシル@ひぃ | 作成日時:2019年11月18日 22時