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しばらく経ってから運ばれてきた3つのパンケーキとオムレツ。
誰がどれを食べるのかわからなかったのか、お店側の気遣いなのかは知らないが全てテーブルの中央付近に置かれた。
チョコバナナとバニラとベリーの甘い香りが色濃く立ち上る。
備え付けられていた白い小皿を2枚取り、それぞれに半分にしたパンケーキとオムレツを乗せた。
切った瞬間どちらもフワフワとしていて、涎が垂れてしまいそうになる。
そして半分にしたパンケーキとオムレツをトントンに渡す。
その様子をじっと見ていた向かい側2人。
「なんだそれ！トン氏ズルいゾ！」
「そうめう！何そんなカップルみたいなことしてるめう！！」
まるで子供のようにプンスコと怒っている。
半分こしただけで“カップル”とは…
家族なら普通やるでしょ。
と若干冷めた目をしていると
「という訳でAちゃん、はい。」
と一口大に切られたバニラアイスの乗ったパンケーキが刺さったフォークをオスマンから差し出される。
一口くれるのかとフォークを受け取ろうとしたら、不機嫌そうな顔で引っ込められてしまった。なんでや。
「もー、ここまで言わんとわからんの？
Aちゃん、『アーン』」
「うえっ！？」
まさかの『アーン』
そういうのの方がカップルだよね！？
半分こよりもよっぽどハードル高くない！？
で、でも、ここでやらない方が失礼、だよね？
「あ、アーン…」
口内に広がるバニラの香りと程よい冷たさ。
パンケーキとの食感や温度の違いが絶妙なバランスだ。
「…美味しい。」
「よかっためう〜」
私は恥ずかしくて顔から火が出そうなのに、オスマンは満足そうにニコニコと笑っている。
「Aちゃんのベリーのやつも美味しそうやね。」
ニコニコ笑顔のままそう言われる。
これは…
「『アーン』のやつですか…？」
「ようわかったね。ほら『アーン』」
くぅっ…！遊んでやがるなコイツ！
口を開けて待っている。
目元からはチラチラと緑色が見えているため薄目を開けているのだろう。
こうなったらヤケクソじゃい！！
ベリーとクリームがどちらも乗るように切り分け、彼の口の中に入れる。
うっっっわ……めっっっっっちゃ恥ずかしい………
「おお、これも美味いわ。
ごちそうさん」
ペロリと口の端に付いたクリームを舐める。
その仕草がどうにも色っぽく見えた。
これが…JKのホンキ…！！
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ウラシル@ひぃ(プロフ) - なづきさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけたのなら幸いです。 (2019年11月27日 16時) (
レス) id: a76b54135a (このIDを非表示/違反報告)
ウラシル@ひぃ(プロフ) - アイリさん» コメントありがとうございます。失礼ながらタイトルがとあるボカロ曲をモチーフにしただけであり内容は関連付けでおりません。申し訳ありませんがリクエストも現在受け付けてはおりません。すみません… (2019年11月27日 16時) (レス) id: a76b54135a (このIDを非表示/違反報告)
なづき - 素敵な作品をありがとうございます！応援しております！、！ (2019年11月27日 1時) (レス) id: 5b1f2f213c (このIDを非表示/違反報告)
アイリ(プロフ) - 最初の説明でボカロ曲をテーマにしたと書いてあったので楽しみながら読んだ結果とても面白かったです！リクエスト宜しければですがゴーストルールをテーマにしたお話を作って貰うことは可能でしょうか？宜しければでいいので作ってもらえると光栄です！楽しみにしてます (2019年11月23日 17時) (レス) id: bf188ab197 (このIDを非表示/違反報告)
ウラシル@ひぃ(プロフ) - カフェモカさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけたのなら何よりです。また何処かで会う機会がありましたらよろしくお願いします。 (2019年11月22日 16時) (レス) id: a76b54135a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ウラシル@ひぃ | 作成日時：2019年11月18日 22時
