If：ネコ耳が生えた ページ19
〔第三者視点〕
「っぎゃぁぁぁぁぁぁ！？！？！？」
屋敷中に轟く品のない悲鳴。
なんだなんだと声のした方に集まると
「な、なにこれ…」
白いネコの耳と尻尾を生やし、涙目になったAが居た。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
〔A視点〕
おかえり視点、ただいま地の文。
はい、現実逃避も程々にして現状の説明といたしましょー。
朝起きて鏡を見たら自分にネコの耳と尻尾が生えていた。
原因は私の部屋にあるかもしれないからと追い出され、リビングで皆と過ごしているのですが…
「すごいですね。普通の人間なのに異種族、しかも決して血の交わることの無いネコの特徴が現れるなんて。」
「Aちゃんかわいいめう〜俺のとこおいで〜？」
「なんで猫なん！？いや可愛いんやけど犬のがええやろ…」
正直言うといろんな意味で皆の目が怖い。
「うー…助けてひとらん匿ってー！」
私の癒し枠の一人に助けを求める。
「よしよし。
Aが怖がってんだろ。やめろよ皆」
しっかりと庇ってくれるひとらん。
うぅっ、優しいよぉ…さすが男前ヒロイン…
「『やめろ』言われても気になるやんこんなの。
この耳とかどうなってん？」
シッマがつかつかと近ずき、私のネコ耳をぎゅっと掴んだ。
すると
「ひぃぅ！？」
ビリビリと電流が走ったような感覚に襲われ、今まで出したことの無かった甲高い声が漏れる。
「ん！？
あ、感覚繋がっとんのかコレ。」
そう言いながら未だにぐにぐにと耳を弄る。
「ひゃっ！や、やめ…！
おねが…シッマ…それ、やめへ…！」
ゾクゾクとする感覚に慣れず、回らない口で手を止めるよう懇願する。
ひとらんにしがみついていないと立っていることすらままならない。
「おお！スマンの！」
パッと手を離されようやく一安心……
という訳にもいかなそう。
更に皆の目が怖くなる。
ひとらんも目を合わせようとしてくれない。
「ひ、ひとらん？」
「ごめん、待って、今は顔見れない。」
片手で自身の顔を覆い、もう片方の手で私を遠ざける。
なんだかよくわからないが、露わになっているひとらんの耳が赤くなっているのが見えたため大人しく離れることにする。
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ウラシル@ひぃ(プロフ) - なづきさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけたのなら幸いです。 (2019年11月27日 16時) (
レス) id: a76b54135a (このIDを非表示/違反報告)
ウラシル@ひぃ(プロフ) - アイリさん» コメントありがとうございます。失礼ながらタイトルがとあるボカロ曲をモチーフにしただけであり内容は関連付けでおりません。申し訳ありませんがリクエストも現在受け付けてはおりません。すみません… (2019年11月27日 16時) (レス) id: a76b54135a (このIDを非表示/違反報告)
なづき - 素敵な作品をありがとうございます！応援しております！、！ (2019年11月27日 1時) (レス) id: 5b1f2f213c (このIDを非表示/違反報告)
アイリ(プロフ) - 最初の説明でボカロ曲をテーマにしたと書いてあったので楽しみながら読んだ結果とても面白かったです！リクエスト宜しければですがゴーストルールをテーマにしたお話を作って貰うことは可能でしょうか？宜しければでいいので作ってもらえると光栄です！楽しみにしてます (2019年11月23日 17時) (レス) id: bf188ab197 (このIDを非表示/違反報告)
ウラシル@ひぃ(プロフ) - カフェモカさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけたのなら何よりです。また何処かで会う機会がありましたらよろしくお願いします。 (2019年11月22日 16時) (レス) id: a76b54135a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ウラシル@ひぃ | 作成日時：2019年11月18日 22時
