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……………………パチン
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彼の指を鳴らす音に合わせて、天地がひっくり返る
「ぎゃーーーー！！！！！おち……………………！！…………ない？」
思わずしゃがみこみ雲を掴むも、感じない浮力
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当たり前のように、そこに私は立っていた
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ヘチャン「あはははははっ！！！ひーーーーーっ笑える、子鹿みたいに腰抜かしてやんの！！そんなにビビんなくても大丈夫だって〜、ほら、あそこ見える？
あれが、Aが１週間住む天使ハウス」
頭上……いや、ひっくり返っているので実際には下なのだが
空にぷかぷかと浮かぶ、真っ白な丸い物体が複数見えた
ヘチャン「あそこまで飛んでくよ」
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……………………なんですって？
足が竦む
先程ジョンウが見せてくれた景色、
いくら綺麗だったとは言え、怖いものは怖いのだ
……スッ
固まる私の前に、差し出された手
顔を上げると、そこには少し照れくさそうに横を向いたまま手を差し伸べるヘチャンくんがいた。
その背中には白い翼
ヘチャン「…………ほら、早くして」
「あ…………あ、う、うん」
ぎゅっと握った手を引いて、彼は私を抱き上げた
ヘチャン「さ、思いっきり飛ぶよ。大丈夫。いくよ……3、2、1！」
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怖がる私を気遣ってだろうか。ゆっくりと進んでいくヘチャンくん
あの風を切って猛スピードで飛んでいたジョンウが少し憎らしい
ヘチャン「A、目開けて」
ヘチャンくんの静かな声に恐る恐る目を開く
そこには、また新しい色があった
目を細めなければ見られないほど眩しい、鮮やかな青
重力から開放された私は、空に浮かんでいる
ヘチャンくんはそんな私の顔を嬉しそうに見つめていた
ヘチャン「へへっ、綺麗だろ……改めて、１週間よろしく！」
目の前には見渡す限り広がる青空と、ヘチャンくんの天使のような笑顔があった
天使のような……………………
実際に天使だけど、天使のようなヘチャンくんの目を見て私も笑った
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ふたりの照れ笑いは空にぷかぷかと浮かび、やがて小さな水蒸気になった
水は小さな入道雲になって空へと浮かんでいった
空は晴れていた
こうして私は、期限付きの天使になった
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たる(プロフ) - 風ちゃんさん» ありがとうございます………とても力になります( ᐪ ᐪ )毎話その場で思い浮かんだストーリーを書いているので長くなってしまうかもしれませんが、楽しんで頂けたら嬉しいです（ ; ; ） (3月24日 15時) (
レス) id: 3ae7172098 (このIDを非表示/違反報告)
風ちゃん(プロフ) - この作品の質感すごく好きです。天使ヘチャンさんとどんな物語が紡がれるのか、とても楽しみです。 (3月24日 10時) (レス) id: 28b3fc24c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たる | 作成日時：2024年3月19日 4時
