春の妖精 3 ページ19
「来年、あそこ...」
そう呟いた彼女がもう一度笑って
「韓国語、勉強」
って言ってくれたから
きっと通じた筈
「僕も、日本語、勉強、する」
そう言って勉強する動作をして二人で笑いあった
「約束」
小指を出すと
彼女も小指を絡ませて
何度か振っただけで離されて
僕にはそんな約束じゃ物足りなくて
「ウェー？」
そう言うと不思議そうに首を傾げるから
もう一度小指を出して絡ませて
「約束」
親指を立ててギュッと押し当てて
「判子」
手の平を出すと素直に出してきた彼女の手の平にすり合わせて
「コピー」
そう言うと目を丸くした後で
笑って頷いてた
「韓国の約束(笑)」
そう言うとまたにっこり笑ったんだ
「明日、何時？」
「飛行機？15時」
その時間だと...明日は逢えないな
「忘れないで？約束」
そう言うと小指を立てて
「約束」
親指を立てて
「判子」
手の平を僕に見せて
「コピー」
そう言ったあと
「忘れない」
そう言ってくれた
楽しい時間が過ぎるのは早くて
僕にはまだ早すぎる時間だけど
夜も深い時間になってて
車で送るって言う僕に笑顔で首を振ると
「来年、約束」
ってまたにっこり笑ったんだ
駅まで送って別れる時
一度だけギュッと抱きしめて
「約束」
それだけ、たったそれだけ伝えて
春は笑顔で去っていった
宿舎に戻った僕の顔を見て
「また...？」
そういったメンバーに
「春が行っちゃったから...」
それだけ言うと
「夏が来て、秋になって寒い冬が過ぎたら
春はまたきっと来るから」
って肩を抱いてくれた
なんか...良いな
一人じゃないって
あれだけ嫌だったここがこんなに暖かいとこだって解らせてくれたのは
A、君だね
韓国語を勉強するって言ったA
もしかすると僕のことを知るかな？
僕のことを知っても逢ってくれるかな？
来年僕のところに春は来るかな？
知って欲しいような
いつまでも知られたくないような
そんな気持ち
解るかな？
「春は...また来る」
そう呟いた僕に向かって力強く頷いてくれた
仕事に追われる毎日を過ごしてるうちに季節は移り変わって
また訪れたあの日
馬鹿だ
時間の約束...
オフを無理やりもぎ取って
馬鹿みたいに早朝からあの場所に向かう
何時間ここで緊張して待つんだろう？
オーディションの時より
緊張してる
日が高くなった頃
「何をしてるの？」
って声に振り返ると
春が...
そこに...
立ってた
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angieuko(プロフ) - wakaさん» ね^^*思っきりあんこの萌えが詰まってるの (2016年3月2日 18時) (
レス) id: f2d01e8268 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - されたいーーーー！抱っこされたいーーーー(〃▽〃)クンクンも(〃▽〃) (2016年3月2日 18時) (レス) id: 2c21ad0cad (このIDを非表示/違反報告)
angieuko(プロフ) - wakaさん» わかちゃん^^*抱っこでクンクンよwwwwだっこされたいねー (2016年3月2日 18時) (レス) id: f2d01e8268 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - きゃーーー！甘いわ(〃▽〃)あんこちゃん、いいわーーー(〃▽〃)抱っこ(〃▽〃) (2016年3月2日 18時) (レス) id: 2c21ad0cad (このIDを非表示/違反報告)
angieuko(プロフ) - りんこさん» りんこやー^^*素早い反応ありがとう( ´艸｀)だってあんこが甘えたいんだもの甘やかしてくれなくちゃ( ´艸｀)うぎたん...ムズイんだもんツンの割合とか←頑張ってみるよー (2016年3月2日 17時) (レス) id: f2d01e8268 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんじゅっこ
| 作成日時：2014年1月19日 19時
