inverse

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みたいって…
ぜんっぜん覚えてない

だけど、そう言われると…
ダブる？
かも？

あの上目遣いのウルルした瞳とか…

うーん…


「ってか、座れば？
で、お茶ちょうだい？」


ってジヘの声に何気なく座ったさっきの席


「そっちに座る…か(笑)
まぁいいや、ちょうだい(笑)」


ってカップを取り上げて


「うわぁ、いい香り
滅多にこれ飲ませてもらえないもんねぇ(笑)

前飲めたのはぁ…Aが初めて契約取った時だ！」


そう？だっけ？

ふと隣を見ると
口元を押さえてこっちを見てるドンへ

なによぉ…
前を見るとニヤニヤを抑えようともしないで
こっちを見てるジヘ


なんかさ、居心地悪い


「もぉ…」


冷めちゃったお茶を一気に飲み干して
ちっちゃなため息をつくと


「あのさ」


ってドンへが口を開いて


「今、言う言葉じゃない気もするけど
おれ、王子様になる
Aだけの王子様ってわけにはいかないけど
王子様にしてよ」

って…

思わずまだ口に残ってたお茶が飛び出して


「ウェ〜？」


って情けなさそうな顔のドンへと
ケラケラ笑うジヘ


「王子様って…」



「良かったね(笑)」


って良くないし…


「イヤじゃないでしょ？」


そうなんだけど


「ムリ…だと思う」

「は？」

「はぁぁぁぁ？！」


そんな驚かなくても…良くない？


「だって…
離れてるし、世界も違うし」

「飛んでくるし
たかだか数時間だし

そりゃ、海外とか行くこともあるけど
そんなの普通の仕事しててもあることだろ？」


うんうんって頷いてるジヘ、それからドンへを見て


「私の恋愛スタイルじゃない」

「そんなの変えればいい
俺の恋愛スタイルでもない

だけど…Aがいい」


だから…なんで？


「あのさ、ぶっちゃけドンへはこのA見てもなんとも思わない？」


ジヘ？
どういう意味？


「このA？」

「だっさいジャージみたいな服着て
メガネにすっぴんひっつめ髪の
どう見てもだっさぁぁぁいA」


ジヘ…

そりゃ本当のことだけど
ヒド…くない？


「え？かわいいじゃん
おれ、中学の時も言ったよな？

綺麗じゃんって」


それはあんた、メガネとって髪おろせば
ってことだったでしょう？


「ドンへはさ、見た目じゃないんだよね
Aに惹かれたのって」

「まぁ…うん」

「二人は、似てると思うよ私は…」


だから…どこが？

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