27 ページ27
「そっかぁ(笑)
Aの匂いかぁ(笑)」
ってだけ言って離れていくドンへ
ちょっと…私のドキドキ返して？
ソファに深く腰掛けて
こっちを見たと思うと
にっこり笑って首をコテンって傾けて…
ねぇ？それ、無意識なの？
本当に無意識なの？
それとも解ってやってる？
確信犯？
悔しい…
けど…キュンとする
可愛かったり
ワガママだったり
子供みたいだったりするくせに
どこか大人の雰囲気で
アンニュイで
やっぱり…
男で
って…
別に抱きしめられた時の感覚を思い出したりとか…
して…
無いから…
腕が…
とか
胸板が…
とか
思い出して…
思い出し…
あぁぁぁぁ！
思わずブンブン頭を振ると
ブハっ
って盛大に吹き出す声が聞こえて
ドンへが顔をくしゃっとして
お腹を抱えて笑ってて
「なによ…」
「だって(笑)A(笑)
可愛くて(笑)見てて飽きない(笑)」
「もう！うるさい！
コーヒーでいい？」
「え？あ！
あれが良いAと同じの(笑)
一緒に飲もう(笑)
これ、好きなの？」
「ん？好きだけど
特別な時しか飲まないよ？
あんまり手に入らないし
高いから
いつもは普通の茶葉」
って言うと
ドンへの口元からフニフニ笑いが広がっていって
「そっか(笑)
今日はAの特別なんだ(笑)
ヤベ(笑)」
って顔を手で抑えて
身悶えだして
っていうか…
今私特別な時って言った？
うん。
言った
え？特別な時だったんだ今日
ドンへとの時間を
特別な時間だって思ってたんだ
そう思うと
全身の血が顔に集まってきたみたいに
熱くなって
やだ！絶対に顔真っ赤になってる
ドンへにとってはきっとなんでもない
日常の一晩なのに
特別だとか
もう…
「お茶、入れてくるから」
プイって背を向けると
そも背中に
「照れてる〜(笑)」
って声が襲ってきて
だけど
なんだかそれが嫌じゃなくて
心地よくて
多分、私の口もフニフニ笑ってる
だけど、気付かれたくなくて
ケトルでお湯を沸かしながら
「ねぇ、電話番号、なんで知ってるの？」
話題を変えようと思って
出した言葉だったのに
「昨日教えてくれてだろ？
それに、付き合ってるんだから
知ってて当たり前じゃん？」
って衝撃の言葉…
「え？」
思わず振り返ると
キョトンとした顔のドンへが小さな声で何か呟いてたけど
そんなの聞こえなかった
付き…合ってる？
私と…ドンへが？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 601人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
angieuko(プロフ) - マユさん» コメントありがとうございます^^*写真って一気にその時に戻れるツールですよね^^*トトロのドンタンはいつかどこかで書いてみたかったんです( ´艸｀) (2016年3月2日 18時) (
レス) id: f2d01e8268 (このIDを非表示/違反報告)
マユ - トトロ王子最高でした。写真って色々なことを思い出させてくれる宝物ですよね。読み終わったら昔のアルバム広げたくなりました。たまには実家に行こうかな！？ (2016年2月27日 15時) (レス) id: 8f101bc657 (このIDを非表示/違反報告)
angieuko(プロフ) - ふにさん» お返事ありがとうございます。えっと、たしかに、その二つは後半のセリフが同じなので同じっぽく思いますよね(^-^)コメントもらえて嬉しかったです(^-^) (2014年11月11日 21時) (レス) id: 229cc6342d (このIDを非表示/違反報告)
ふに(プロフ) - なんだか上手く伝えられてないような気がします。とにかく、いつも楽しみにしてます。とこれだけは伝えたいと思ってかきこみました。たびたびすみません。 (2014年11月11日 19時) (レス) id: 6765a7c899 (このIDを非表示/違反報告)
ふに(プロフ) - すみません。時間軸がずれてる、目線が変わってるのは気づいていたんですが、更新されるたびに読んでるので同じかと思いました。また、通しで読んでみます。 (2014年11月11日 18時) (レス) id: 6765a7c899 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あんじゅっこ
| 作成日時：2014年10月28日 21時
