ヒチョルの場合 ページ8
彼から与えられる揺れに果てた私を抱きあげると
「お前の愛は歪だ」
そう言って私に口づけする彼
「そうね…だけど…
綺麗な形のものだけじゃその美しさは解らないから
私は必要悪なの
歪かもしれないけど…
本当に愛してる
だけど…」
愛さないで…いつか私の所から卒業して
そう言おうとした唇が
彼の唇で塞がれた
「言うな!!聞きたくない」
そうね、私はあなたを愛してる
今はそれだけで…いいわね
運ばれたバスルームで
泡だらけになりながら
妖艶な色気を放ち始める彼
「綺麗だね、やっぱり」
「あ?知ってる
誰に向かって言ってんだ?
俺が誰だか知ってるか?」
思わず笑みがこぼれた
ほら、彼の弱気は全部私の中に
「キムヒチョル(笑)」
「だな
また来るから…待っとけよ」
そう言って唇を合わす彼
「待たない…
だけど、ヒチョルが辛くなったり、苦しくなったら来て?
いつものヒチョルに戻るために
あなたの弱さは私が全部受け止めるから
だけど…」
「言うな…
やっぱりお前は…歪だ」
歪で…いいじゃない
純粋な愛だけじゃ…埋められないものもあるんじゃない?
私が居るから純粋な愛がキラキラ輝いて見えるのよ
歪だけど…愛してる
あなたの、強さも、弱さも
その全てを…
受け止めてくれる人を
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作者名:あんじゅっこ | 作成日時:2016年1月18日 22時