イトゥクの場合 ページ4
必死で立ってる私に
「もう立てない？
僕にすがりたいの？」
そう言いながらも激しく攻め立てられ
イキたいのにイケなくて
目の端から涙を零しながら
彼の目を見つめて小さく何度も懇願する様に頷くと
両手の拘束が解かれて
彼の首に倒れこむようにしがみついた
と同時に左足が高く持ち上げられて
背中が壁に強く当たった
背中の痛みに顔をゆがめたのと同時に
彼が私の中に入ってきて
背中の痛みと甘い痺れに
夢中で彼にしがみついた
激しい抜き差しに
徐々に背がのけぞって
その分深くつながって
私の奥を刺激する
もう…
崩れ落ちそうな私を抱き上げるように支えて
顔をゆがめながら
一層強く早い刺激をおくられて
彼が吐き出した１度目の熱を受け止めながら
私も果てて
その場に崩れ落ちた
「まだ…終わりじゃないだろ？」
見せつけるように
私の目を見ながら白いシャツのボタンを一つずつ外して
その肉体を晒して
「脱ぎなよ」
その命令に魔法にでもかかったみたいに立ち上がると
服を…下着を脱ぎ捨てて
彼の前に跪いた
「何？まだ欲しいの」
って笑う彼を口に含んで
その根元を擦ると
鼻にかかった吐息が聞こえて
彼の欲がが再びそこに集まった
「落ち着かないな…おいで」
そう言って私を抱き上げるように立ち上がらせると
手を繋いで寝室へ招き入れられた
ベッドのヘッドボードに凭れるようにして座った彼が
「見てるから、好きにしなよ」
片手で私の中心をグイッと押した
さっきイったばかりの体は敏感で
そこからはもう蜜が溢れ出してて
「何もしないんならそれでもいいけど？」
なんて余裕な顔で言う彼を見つめながらベッドの上に移動すると
彼自身に手を添えて
腰を沈めると
両方の胸がつぶれるくらい握られた
「痛いのが良いの？すっごく締まる」
そのまま彼の肩に手をかけて
自分のいいところを擦りながら
少しずつ高みに上っていくと
腰を掴まれて激しく下から何度も突き上げられて
彼の２度目の欲を受け止めながら
私も果てた
その時力が抜けていく私をやさしく抱きとめて
もう開かない瞼に頬に唇に
ゆっくり優しいキスが落されたのを感じて
閉じたままの瞳から涙が一筋流れた
「君は…狂ってる
こんな僕を受け止めて…それでもまだ愛してるだなんて
狂ってる…」
ねぇ…泣かないで
全部出たんでしょ？
あなたの中に溜まってた凶暴なものが
そうね…多分私は狂ってる
あなたたちの狂気で
だけど、どちらのあなたも愛してる
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作者名：あんじゅっこ
| 作成日時：2016年1月18日 22時
