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シウォンの場合 ページ27

静かな音楽を聴いていると鳴り響くベルの音
ゆったりと玄関に向かい、扉を開けるとその先に有るのは彼の笑顔
あなたにピッタリでしょ?
この音楽も、今日の私も

大げさでちょっと笑っちゃうくらい驚いた顔をして

「僕のお姫様、今日も本当に綺麗だ」

なんてサラッと言いながら
肩を抱くシウォンの胸元にそっと頭を預けた

彼好みの仕立てのいい上品なワンピース
テーブルにはフルーツとチーズ
冷えたシャンパンも

彼に促されるようにリビングに戻ると
テーブルを見て一瞬目を大きくした後子供みたいな顔でクシャっと笑って


「月の光...
まるで君の為の曲だねA」


なんてキザなセリフだね


「なんとなく、聴きたかったの」


ソファに腰掛けて
シャンパングラスを片手に2つ、もう片方の手にボトルを持って完璧な笑顔で近づく彼を見上げると
肩を上げてフッと笑ってた

まるで王子様ね


流れるような動作でグラスにシャンパンを注ぐと
炭酸の音が流れるピアノの音に重なって
夢の中みたいな気持ちになるんだ

差し出されたグラスを受け取ると
グラスを軽く掲げて


「乾杯」


なんて...



悔しいくらいそれがサマになる彼



私の隣に腰掛けると、顔を覗き込んで
瞳があった瞬間、にっこり笑ってグラスに口をつけたんだ

どこまでも完璧な男

それを求められて、それに答えられる男

でも...
それは、あなたの一部で本当のあなたはどこ?

そんなあなたも好きだけど
本当のあなたに逢いたい

バカなことするあなたとか
子供みたいなあなたとか
驚いて目を丸くするあなたとか


じっと見つめてると、彼の中の何かが溢れたようにキツく抱き締められた


「そんなに見つめられると穴が開きそうだ」


まだまだ余裕のトーンね


「穴が開くまで見ていたいの」


彼の胸をそっと押し返して視線を絡めながら
唇が合わさらないギリギリの距離で
じっと彼を見つめてみた


欲しそうに開く唇


彼の息を感じるくらいの距離でじっと見つめる


何かを言おうとして少し唇が動くけど
声にならずに
そっと私の首筋に手がかけられた

まだよ?

彼の頬に手のひらを添わせて
見つめ続けてる

あとほんの数ミリ
彼の熱だって感じる距離だけど
触れ合わない


「A...」


このゲームは切なそうな声を出したあなたの負け


彼の頬に一瞬唇をつけて離れると
そこに手を当てて驚きと不満の表情の彼がそこにいた

だってあなたはゲームに負けたじゃない?

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作者名:あんじゅっこ | 作成日時:2016年1月18日 22時

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