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ソンミンの場合 ページ19

「ソンミナ意地悪しないで?」

我慢してもこらえきれない声の間に訴えると

「やっと聞けた(笑)」

って彼の指が私の中に入ってきて
いいところを掻かれる
だけど、今欲しいのはそれじゃ無いの

「好きだよA
もっと僕を欲しがって?
僕だけを見て?」

彼の肩にしがみついて
こらえきれない声を上げながら
それが欲しいって彼自身に手を伸ばすと

「違う、そうじゃなくて呼んでよ」

って

うわ言みたいに

「ソンミナ、ソン...ミナ」

彼の名前を呼ぶと
中と外からいいところを刺激されて
全身から力が抜けた

「まだ足りないよね?」

「ソンミナ...」

「何?(笑)」

「ソンミナが欲しい」

私が言い終わった瞬間
両膝が持ち上げられて
彼が中に入ってきた

「ン...ミナッ」

「愛してる もっと呼んで?
僕だけを見て?
僕を感じて?」

浅いところだけが擦れて
そのジレったさに何度も彼を呼ぶ

「全部...んっ
ソンミナの全部頂戴」

何度目かの呼びかけでそう言ったとき
彼が一番奥まで入ってきて
その刺激でまた、力が抜ける私を
ゆっくり、長いストロークで呼び戻す

「愛してる」

言わないで?

何度も彼に翻弄されて
数え切れないくらい彼の名前を呼んで
彼にしがみついて

彼を愛してることを伝える
私なりに愛してる
あなたの事も....

最後に彼が一番奥を突き上げて
多分一緒に果てた




ねぇ、ソンミナ
名前を呼ばないのは何故かわかる?

彼の腕に抱かれて
心地よい現実と夢の狭間で漂いながら
心の中で呟く

あなたの胸にこうして抱かれてるのが好きよ

名前...
そんなに呼ばれたかった?

ねぇ、どうして今日はそんなに優しかったの?





目が覚めると
すぐ目の前にある彼の瞳が弧を描いた
綺麗なアーモンドアイ

「ソンミナ...」

「ありがとう(笑)」

キョトンとする私に

キスが降ってきた

「もう、やめなよ?
僕は、一つ辞めたよ?」

「...ソンミナ?」

「待つよ
俺が我慢強いのは知ってるだろ?」

「ダメだよ?
私なんか待っちゃ...」

「頑固なのも知ってるだろ?(笑)」


ソンミナ?


「僕の癒しの天使」

私なんて
天使なんかじゃない

天使の皮をかぶった悪魔よ

「ソンミナ...」

「言いたいことは解ってる(笑)」

“でも、待つのは自由だろ”

小さな呟きが聞こえて

「ギリギリまでこうしてて(笑)」

って抱き締められた


幸せ…よね?普通は
でも、怖いの

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作者名:あんじゅっこ | 作成日時:2016年1月18日 22時

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