13 ページ14
「で、手」
手？
ミナさんの視線を追うとヌナの手を握ってる手に注がれた
「いつまで握ってるの？」
いつまでって...
親指の先でヌナの手の甲を撫でて確かめる
「まだ指先が冷たいから...
もう少しだけ」
え？って顔のミナさんに
「ヌナ、こうやって泣くとき
手が氷みたいに冷たくなってるんです
で、暖かくなるに連れて落ち着いてきて
泣き止むんです
だから...」
前、途中で離したら
また泣き初めて、一からやり直しで面倒だったから
「指先が暖かくなるまで
かな？」
「はぁぁ、優しいって言うか...
過保護だね」
って言葉とは裏腹に優しい笑顔のミナさんが
すっと真面目な顔になって俺を見た
そろそろ
かな？
もう一度指先まで確かめて手を離して
髪を一度梳くと
いつもとは違う甘い香りが拡がって
やっぱり、ヌナじゃないだれかみたいな気がして
顔を覗き込んだ
まぁ、膝の上にあるその顔も俺の知ってるヌナじゃなくて
今さらなんだか緊張しそうで
ヌナから目を逸らした
「あのさ、気になる？」
「ならないって言えば嘘になりますね」
とはいえ、無理矢理聞く気も無いんだけど
「キュヒョン君、初めて付き合ったのって何歳の時？」
「はい？」
いきなりな質問過ぎて
「Aはね、13になってすぐの夏だった」
「はぁ」
それが...関係あるんだよな？
「学校に何人か居るでしょ？下級生から憧れられる先輩って」
「居ますね」
「Aの相手はそういう人だったの」
「はい」
「初恋とか、初めての付き合いって
凄く真剣じゃなかった？
バカみたいなことで不安になったり
ドキドキしたり」
確かに、今の俺とは違う純粋で
全部をかけるような
そんなだった気がしなくも無い
「でも、大抵は長続きしないのよ
受験だったり、何か違うって思ったり」
「学校が違ったり？」
「そう、ほんの少しのことで
別れるの
そうやって別れて
また、出逢って新しい恋をして
強くなっていく
と、私は思うんだけど」
「成長ってやつですか？」
「まぁ、そうとも言うかもね(笑)」
「でもねAは違ったの」
違った...
それって？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 321人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
angieuko(プロフ) - ??さん» ありがとうございます(*^^*)近いうちに公開できたらなーと思っていますので、しばらくお待ちくださいね (2014年3月26日 6時) (
レス) id: 229cc6342d (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - あんじゅっこ様 次楽しみにしてます (2014年3月26日 0時) (レス) id: 3618d39a26 (このIDを非表示/違反報告)
angieuko(プロフ) - さとこ(cocoro)さん» こんにちは(*^^*)幸せな気持ちになっていただけて嬉しいです(*^^*)こちらこそありがとうございました (2014年3月18日 17時) (レス) id: 229cc6342d (このIDを非表示/違反報告)
さとこ(cocoro)(プロフ) - とってもとっても幸せな気持ちになりました♪♪ありがとうございます(*^ω^*) (2014年3月18日 13時) (レス) id: c4992ab2e0 (このIDを非表示/違反報告)
angieuko(プロフ) - ヒョコさん» こんにちは（*＾＾*)番外編はもう少しお話まとめたら公開しますので、それまでお待ちくださいね( ´艸｀) (2014年3月17日 7時) (レス) id: 229cc6342d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あんじゅっこ
| 作成日時：2014年2月19日 18時
