私を挟まないでください

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正直、なにがそんなにローレンくんを悩ませているのかが分からない。










親とか先生とか友達に話しかける感じで、できないのかと思っちゃう。










「 A先輩に相談すんのミスったか 」





『 ねぇ、それはなんかひどくない？』










心の声が漏れていたのだろうか。










先輩は少女漫画とか恋愛ドラマとか嫌いなタイプっしょ？どうせ早く告白すればいいのにとか平気でいうタイプっしょ？と










メンヘラ彼女みたいに詰め寄られ










終いには、呆れたように、そんなことを言われる。










まぁ、少し当たってはいるから否めない。










『 ..... わかった、機会を作るくらいはしてあげる 』










最後のクリームまで残さずきれいに食べた後、ローレンくんに向き直ってそう言えば










「 まじすか！？！？」と分かりやすいくらいの手のひら返し。










「 もうやっぱ、A先輩なんすわ 」

「 A先輩しか勝たん 」





『 苺パフェ、１週間分 』





「 いやもう楽勝よ？」










きらきらと目を輝かす後輩とは正反対に










はぁとため息をつく私の姿が、パフェのグラスに映っていた。

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