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不破くんは、老若男女問わず、誰からも好かれる人。
まぁ、たしかに、
「 大丈夫？それ俺持ってくよ？」
「 全然気にしないで〜！俺、走るの得意だから 」
「 先生、それ俺やりますよ！」
否めないなぁと、普段の様子の不破くんを思い出しながら考える。
それが恋愛になると、
「 なぁAちゃん！俺ほんとに、」
『 明那、アイスいる？』
「 いいの！？たすかる〜 」
「 ねぇ聞いてる？」
こうも拗らせ男子になるなんて、
人間ってわかんないなぁと思いながら「 聞いてるよ〜 」と適当に返事をする。
誰にも聞かれたくないからと言って、一般生徒の利用が禁止されている屋上を、
生徒会役員、明那の権限を借りて使っている。
ランチタイムくらい、ゆっくり食べさせて欲しい気持ちを押し殺して、
毎日のように恋愛相談を聞いてあげている私に不破くんは、もっと感謝してほしい。
『 よくないかなって思ってずっと言わなかったんだけどさ、』
『 もうそんな悩んでるなら、本人に聞いちゃえばいいじゃん 』
「 そうだよ、ふわっち。聞くのが一番手っ取り早いって 」
スマホを弄りながら、そう言えば、
「 無理だって！一番無理だって！」
「 Aちゃん伝いに聞くでええから... 」
なんて、女々しく言っている不破くん。
これ以上は聞くに堪えないと、肩をすくめてみせる明那を見てため息をつく。
『 これ、あとで返してくれればいいから〜 』
「 え、どういうこと..って....まって！？」
「 無理だって！！」
『 明那〜、先生のとこにプリント貰いに行くの手伝って〜 』
連絡先欄から「 佐々木ゆり 」という名前を探し、発信ボタンを押す。
そのまま押し付けるように不破くんにスマホを渡し、
嘆く不破くんの声を無視して明那の手を引いて、屋上を去る。
「 Aちゃん、苦労人ってよく言われない？」
『 言われててほしい 』
お疲れ様と、またもや同情するような目を向ける明那と並んで歩きながら、
「 (神様おねがいします。不破くんがやらかしませんように)」
と願っているこのときの私は、
放課後、不破くんの惚気話に２時間も付き合わされるなんて思ってもいなかった。
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うえ - 変更楽しみです〜！！応援してます！！ (4月25日 15時) (
レス) id: 0e5cf0185e (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - ミさん» ほんとにいつもありがとうございます泣 (4月20日 18時) (レス) id: 5830ae0130 (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - (^o^)/さん» ありがとうございます 泣 (4月20日 18時) (レス) @page17 id: 5830ae0130 (このIDを非表示/違反報告)
ミ - 更新ありがとうございます😿❤️ 語彙の振り幅が広がってて変更後の話もとっても楽しみです！！これからも楽しみにしてます！！ (3月30日 0時) (レス) @page15 id: d9f25f1b2e (このIDを非表示/違反報告)
(^o^)/(プロフ) - めっちゃ好きです無理せず頑張ってください楽しみにしてます (3月19日 21時) (レス) @page22 id: b873b0040b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいら | 作成日時：2023年11月3日 21時
