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「ちょっと待って。お仕置きってどういうこと?」


「前に教えてもらいました。悪いことをしたらお仕置きされるって」


「でも、いや、たしかにいきなりキスは驚くけど、悪いことをしたわけじゃないし」


「でもAさんは嫌な気持ちがしたんですよね?だったらそれは酷いことです。お願いです、ぼくを許してください」


「別にお仕置きなんてしなくても、もう許してるから……」


「それじゃダメです…ぼくを叱って……!」


懇願するように私の足にしがみついて頼み始めるテヒョン。


なにこれなにこれなにこれなにこれ。


こんなことになるくらいなら、あのままキスされとけばよかったかも……。


とか、キスもお仕置きも良いわけないデショ!!!


「あーもうっ!!!あんた召使いでしょ?!私の言うこと聞きなさい!お仕置きなんてキモいことしない!わかった?!」

一体、この子、どういう生活強いられてたんだろう。


きっととんでもなくヒドい生活だ……。

だってそうじゃなきゃ、いきなりキスとかお仕置きだとか、そんな発想が出てくるわけないじゃん……。


「だからもう立って。もっと普通にさ、普通の感じで仲良くなろうよ、テヒョナ」


「あ……はい。わかりました、Aさん」


テヒョンは出会った時の異次元風な笑みじゃなくて、初めて人懐こそうな雰囲気で笑った。


うん、こっちのほうがいい。


さっき感じた、無感情な違和感はきっと、あまりに慣れていてまるで業務みたいにこなしているように見えたからだ。


と納得。


そうそう、業務みたいにルーティーン作業で、キスとかまぁ、お仕置きとかやってるんだったらまだ分かる。

だってそういう目的も含めて、作られた存在だから……。


いや、分かっても納得してもヤバいのは変わらんけど……。


そういう目的で作られたって、そういう目的で彼を、言い方は悪いけど使おうなんて思ってない。


誰かと一緒に暮らせるって楽しいじゃん?


別にアーン♡な関係でいなくたって、一緒にいられる人が側にいるって嬉しいじゃん。


もう一人でいなくていい。


もう下層女子でいなくていい(涙)。


『女』になりたくないわけじゃないけど、いつまでも処女でいたいわけじゃないけどさ!


向こうに好意なんてないんだったら、そんなことする意味ない。


「その笑顔のほうが全然いいよ」


「喜んでもらえて嬉しいです」


テヒョンは一層にこやかに笑って……。

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ミョンファ(プロフ) - すんしむさん» コメントありがとうございます!続編も更新頑張ります^^ (2016年12月27日 23時) (レス) id: 587a0a36a9 (このIDを非表示/違反報告)
すんしむ - すごいおもしろいです! それでは、続編今から行ってまいります! (2016年12月27日 10時) (レス) id: c07ed66232 (このIDを非表示/違反報告)
ミョンファ(プロフ) - ふぅかさん» ありがとうございます!これからもはっちゃけて更新頑張ります! (2016年12月24日 0時) (レス) id: 587a0a36a9 (このIDを非表示/違反報告)
ふぅか(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!!、この後の展開がとても楽しみです!頑張って下さーい! (2016年12月24日 0時) (レス) id: 2c1116535e (このIDを非表示/違反報告)
ミョンファ(プロフ) - はばななさん» ありがとうございます!ペットのほうも読んでくださったのですね、嬉しいです。小説大好きと言ってくれることが何より励みになって、もう感動してます…これからも頑張ります! (2016年12月12日 7時) (レス) id: af06c6e6f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミョンファ | 作成日時:2016年12月7日 17時

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